テルモ、バッテリー内蔵で最長約2.5時間使用できる酸素濃縮装置を発売
患者さんに安心を
流量3Lタイプで業界初、バッテリを内蔵した酸素濃縮装置
「O2グリーン小春3」新発売
テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:高橋晃)は、酸素療法を受ける患者さんが在宅で使用する酸素濃縮装置に、バッテリを内蔵した「02グリーン小春3」を開発し、6月11日より発売します。一番多く使われている酸素流量3Lタイプでは、業界で初めてのバッテリ搭載です。売上目標は2009年度10億円です。
必要な酸素を肺に取り込めない慢性呼吸不全の患者さんは、酸素濃縮装置を使用し、在宅酸素療法を行います。この装置は電源を必要とするため、災害時の停電への不安の声が多いことが患者さんのアンケートから分かりました。*1
このたび発売する「02グリーン小春3」は、バッテリを内蔵しており、最長約2.5時間使用可能です*2。自動切換運転により、一時的な停電にも安心です。
また、音声ガイダンス機能も搭載しています。「バッテリが少なくなりました」「設定流量は3Lです」など、操作内容や各種警報を音声でお知らせします。
*1:出展「在宅呼吸ケア白書」日本呼吸器学会在宅呼吸ケア白書作成委員会
*2:0.5L/分、新品満充電時、25℃で測定
<参考>在宅酸素療法について
在宅酸素療法は、必要な酸素を肺に取り込めない慢性呼吸不全の患者様が自宅で酸素を吸入する治療方法です。患者様の多くは慢性肺気腫、慢性気管支炎などの慢性閉塞性肺疾患(COPD)の方で、在宅酸素療法を行う患者様全体の約40%を占めています。患者数は年々増加し、現在およそ13万人います(テルモ推計)。患者様の日常の行動範囲を広げ、生活復帰を可能にするため、日本で広く普及している療法です。
テルモでは、「人にやさしい医療の実現」をビジョンに掲げています。今後も、患者さんの早期退院を可能にし、安心して在宅での治療を受けることができる製品の開発やサービスの拡充を行い、患者さんの生活の質を高めることに貢献できるよう取り組んでいきます。
販売名:02グリーン小春3
医療機器認証番号:219AGBZX00035 特定保守管理医療機器