リニアテクノロジー、携帯USB機器向け自動制御リニアPowerPathマネージャなど販売
リニアテクノロジー、新製品「LTC4090」を販売開始
60V入力に耐える小型USB PowerPath(TM)マネージャ
2007年6月11日-リニアテクノロジーは、携帯USB機器向けの自動制御リニアPowerPath(TM)マネージャ、理想ダイオード・コントローラおよびスタンドアロン高入力電圧バッテリチャージャ「LTC4090」の販売を開始しました。LTC4090は高さの低い(0.75mm)小型22ピン3mm×6mm DFNパッケージで供給され、-40℃~85℃での動作が保証されています。
1,000個時の参考単価は410円(税込み)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
スイッチング・フロントエンド・トポロジーは、12V安定化/非安定化AC-DCアダプタ、FireWireポート、車載電源など38Vまで(最大60Vまでの耐性あり)の高電圧電源をはじめとする様々な入力に対応できるので、高効率充電が可能です。また、5V AC アダプタ、USBポート、1セル・リチウムイオン/リチウムポリマー・バッテリなどの低電圧電源をも使用できます。LTC4090はデバイスに電力を供給し、USBバスやACアダプタ電源からデバイスの1セル・リチウム・バッテリを充電するリニアPowerPath(TM)制御を特長としています。LTC4090はシステムの負荷電流が増加するにつれてバッテリ充電電流を自動的に低減するので、USB電流制限仕様に準拠しています。LTC4090は、バッテリから電力を抽出するのではなく、USBバスを介して負荷に電力を供給するので、バス接続時にバッテリを完全充電状態に維持することができます。すべての電源が取り外されると、内蔵の200mΩの低損失理想ダイオードを介してバッテリから負荷へ電流が流れるので、電圧降下と電力消費を最小限に抑えます。アプリケーションに応じて、内蔵の制御回路を使用してオプションの外付けPFETをドライブすることによって理想ダイオード・インピーダンスの合計値を50mΩ以下に低減し、より高効率の動作を行います。
LTC4090に内蔵されたフロントエンド・スイッチング・レギュレータはBat-Track(TM)適応出力制御を特長とし、そのスイッチング・レギュレータの出力電圧がバッテリ電圧を300mV単位で自動的にトラッキングすることによって1.5Aの能力をもつバッテリチャージャの効率を大幅に向上させます。インスタント・オン動作により、バッテリの消耗時やバッテリがない場合にも、入力電源が印加されると直ちにシステム電力が得られます。バッテリチャージャのフロート電圧は-40℃~85℃の温度範囲にわたって1.0%の保証精度で4.2Vにプリセットされています。充電電流は1本の抵抗を使用して容易に設定できます。完全に放電されたセルは、セル電圧が2.9Vを超えるまで設定電流の10%で自動的にトリクル充電されるので、バッテリの前調整や認証が可能です。充電終了用の総充電時間は外付けコンデンサで設定され、C/10充電電流検出出力が供給されます。この他に、5x/1x USB電流制限、サーマル・レギュレーション、温度規定充電用NTCサーミスタ入力、バッテリの自動再充電、逆充電防止、低電圧ロックアウトなどの機能を搭載しています。
■LTC4090の特長:
・1個のICにUSBパワーマネージャ、理想ダイオード・コントローラ、高電圧バッテリチャージャを集積
・入力電源間のシームレスな遷移:リチウム・バッテリ、USB、高電圧6V~38V(最大60V)外部電源
・Bat-Track(TM)適応出力制御付きの2A出力高電圧降圧レギュレータ
・熱制限付きのスタンドアロン高効率1.5Aバッテリチャージャ
・5x/1xのUSB電流制限
・インスタント・オン動作により、システムに十分な電力を供給可能
・内蔵の200mΩ理想ダイオードとオプションの外付け理想ダイオード・コントローラにより、外部電源/USBが接続されていない場合に低損失Power Path(TM)を実現
・負荷に応じたUSB入力からの充電により、電流コンプライアンスを保証
・全温度範囲で初期精度1.0%のプリセット4.2V充電電圧
・C/10充電電流検出出力付きタイマ終了
・NTCサーミスタ入力により、温度規定充電が可能
・高さの低い小型の(0.75mm)3mm×6mm DFN-22パッケージ
フォトキャプション:USBパワーマネージャおよび高電圧リチウムイオン/ポリマー・チャージャ
◆お問合せ先
リニアテクノロジー(株)
TEL:03-5226-7291(代表)
http://www.linear-tech.co.jp