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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2024'05.19.Sun
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2007'06.22.Fri

中外製薬とロシュ、共同開発中の「アクテムラ」が関節リウマチへの有効性を確認

ヒト化抗ヒトIL-6受容体モノクローナル抗体「アクテムラ(R)」
海外第III相臨床試験で関節リウマチへの有効性が認められる


 中外製薬株式会社[本社:東京都中央区/社長:永山 治](以下、中外製薬)とF.ホフマン・ラ・ロシュ社[本社:スイス バーゼル/会長兼CEO:フランツ B. フーマー](以下、ロシュ)が海外で共同開発中の、ヒト化抗ヒトIL-6(インターロイキン-6)受容体モノクローナル抗体「アクテムラ(R)」(一般名:トシリズマブ(遺伝子組換え)注)に関して、海外で実施された一つ目の関節リウマチ(RA)患者を対象とした臨床第III相二重盲検試験において、メトトレキサート(MTX)との併用における「アクテムラ(R)」の投与でRAに対する有効性が認められました。この第III相臨床試験の結果は、本日、欧州リウマチ学会(The European League Against Rheumatism/スペイン、バルセロナ)で発表されました。


◆第III相臨床試験(OPTION試験)の目的、方法および結果

目 的:本試験はMTXの効果が不十分なRAにおける本剤の臨床的有効性と安全性の検討をすることを目的として実施されました。

方 法:MTXの効果が不十分な、中等度~重症の活動性RA患者623例を対象にした二重盲検比較試験において、MTX週1回投与に加え、アクテムラ4mg/kg、アクテムラ8mg/kg、またはアクテムラ偽薬(プラセボ)が4週間隔で投与(点滴静注)されました。

結 果:アクテムラの有効性については、米国リウマチ学会(ACR)の評価基準が用いられ、投与24週後(最終観察時)のACR改善率は下記のとおり、プラセボ群に比べ有意に高い数値を示しました。
 (※ 詳細は関連資料を参照してください。)

 なお、安全性については、これまで報告された臨床試験の結果と同様のプロファイルとなっており、有害事象の発現率は3群間に大きな差はありませんでした。


 アクテムラ(R)は、国内ではキャッスルマン病の治療薬として2005年4月に承認され、「アクテムラ(R)点滴静注用200」の販売名で発売中であり、2006年4月には、関節リウマチおよび全身型若年性特発性関節炎の効能追加の申請を行いました。

 海外では、中外製薬とロシュとの共同開発を含め、5本の関節リウマチに関する第III相臨床試験を実施しており、本OPTION試験の結果報告が1番目となりました。これら5本の試験では、MTXを含むDMARDs(疾患修飾性抗リウマチ薬)や抗TNF製剤の効果が不十分な患者さんにおいて、アクテムラの有効性および安全性を検証しています。なお、ロシュは2007年第4四半期に欧米において申請をする予定です。


以上

【 ご参考 】

【インターロイキン-6(IL-6)とは】
 IL-6は、免疫系におけるB細胞を抗体産生細胞に分化誘導する因子として発見されたもので、その後の研究により、免疫応答のみならず、造血系、神経系の細胞増殖や分化、炎症反応など多様な生理活性を有し、関節リウマチ、キャッスルマン病、クローン病、多発性骨髄腫などの種々の免疫異常や炎症性疾患の病態に関わっていることが知られています。

【アクテムラ(R)(ヒト化抗ヒトインターロイキン-6受容体モノクローナル抗体)とは】
 アクテムラ(R)は,遺伝子工学的技術を用いて創製されたIL-6受容体に対するヒト化抗体であり、IL-6のIL-6受容体への結合を阻害することにより、IL-6の作用を抑える働きを有しており、IL-6が病態に深く関わっていると考えられる疾患に対する治療効果が期待されます。

【ACR改善率とは】
 米国リウマチ学会(ACR:American College of Rheumatology)で作成された関節リウマチの臨床症状の改善度の基準であり、20%改善率、50%改善率、70%改善率の3種類があります。各々の患者において、以下の7項目のうち,(1)疼痛関節数および(2)腫脹関節数の20%以上の改善を必須条件として、さらに(3)~(7)の5項目中3項目以上で20%以上の改善が認められた場合にACR20%以上の改善ありと判定され、ACR20%改善率はその改善例数の割合を示したものです。50%、70%についても同様に判定します。
 (1)疼痛関節数
 (2)腫脹関節数
 (3)患者による疼痛の評価
 (4)患者による全般評価
 (5)医師による全般評価
 (6)患者による日常生活動作の評価
 (7)炎症マーカー:CRP(C反応性蛋白)またはESR(赤血球沈降速度)


(※ 結果の詳細は関連資料を参照してください。)

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