忍者ブログ

ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

ニュースサイトなど宛てに広く配信された、ニュースリリース(プレスリリース)、 開示情報、IPO企業情報の備忘録。 大手サイトが順次削除するリリースバックナンバーも、蓄積・無料公開していきます。 ※リリース文中の固有名詞は、発表社等の商標、登録商標です。 ※リリース文はニュースサイト等マスコミ向けに広く公開されたものですが、著作権は発表社に帰属しています。

2024'05.16.Thu
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2007'06.22.Fri

フリースケール、ワイヤレス基地局の性能を最適化するLDMOS RFパワー・トランジスタを発表

ドハティー・アンプを利用してワイヤレス基地局の性能を最適化するフリースケールのLDMOS RFパワー・トランジスタ

ピーク・アベレージ比の高い信号向けに最適化された7種類のデバイスを発表


 フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区下目黒1-8-1、代表取締役社長:高橋恒雄)は、2007年6月3日から8日までホノルルで開催された 2007 IEEE MTT-S International Microwave Symposiumにおいて、7種類の新しいLDMOS RFパワー・トランジスタを発表しました。これらのトランジスタは、ドハティー・アンプ・アーキテクチャのポテンシャルをフルに引き出したWCDMAおよびCDMA2000基地局用送信機の設計を可能にします。

 業界スタンダードとして急速に普及しつつあるドハティー・アーキテクチャは、優れた効率を実現しますが、高効率と高リニアリティという相反する条件を克服するために、設計上の課題が残されています。このアーキテクチャに合わせて開発されたフリースケールの新しい7種類のトランジスタは、これらの課題をクリアし、従来のトランジスタ・デザインを利用した基地局と比較して消費電力を大幅に抑えた基地局の開発を可能にします。

 7種類のうち、865~960MHz帯域と1930~1990帯域で動作するデバイスがそれぞれ2種類ずつ、そして2110~2170MHz帯域で動作するデバイスが3種類となっており、最も一般的な携帯電話の周波数帯域であるPCSとWCDMAをカバーします。

 各デバイスの特長は以下の通りです。

* MRFE6S9205H/HS: 865~960MHz、58W平均出力、20.5dBゲイン、34%効率、
 -38dBc ACPR (5MHzオフセット、3.84MHzチャネル)

* MRFE6S9135H/HS: 865~960MHz、39W平均出力、20dBゲイン、34.5%効率、
 -38dBc ACPR (5MHzオフセット、3.84MHzチャネル)

* MRF6S19200H/HS: 1930~1990MHz、58W平均出力、17.2dBゲイン、29.5%効率、
 -38dBc ACPR (5MHzオフセット、3.84MHzチャネル)

* MRF6S19140HR3/HSR3: 1930~1990MHz、29W平均出力、16dBゲイン、27.5%効率、
 -51dBc ACPR (885kHzオフセット、30kHzチャネル)

* MRF7S21170HR3/HSR3: 2110~2170MHz、50W平均出力、16dBゲイン、31%効率、
 -37dBc ACPR (5MHzオフセット、3.84MHzチャネル)

* MRF6S21190HR6: 2110~2170MHz、54W平均出力、16.4dBゲイン、30%効率、
 -38dBc ACPR (5MHzオフセット、3.84MHzチャネル)

* MRF6S21140HR3/HSR3: 2110~2170MHz、30W平均出力、15.5dBゲイン、27.5%効率、
 -41dBc ACPR (5MHzオフセット、3.84MHzチャネル)

 これらのデバイスはすべてテープ&リールで供給され、+28Vの電圧から動作し、ESD保護回路を内蔵しています。また、5:1 VSWRの破壊耐量を持ち、RoHS対応の熱伝導率に優れたエアキャビティ・セラミック・パッケージで供給されます。

 フリースケールのRFディビジョン担当副社長兼ゼネラル・マネージャであるガビン・ウッズは、次のように述べています。「ドハティー・アンプ特有の高い効率により、他のアンプ形式と比較して基地局の年間電力コストを抑えることができます。 しかしながら、ドハティー・アンプは、そのニーズに合わせて設計されたRFパワー・デバイスを必要とするため、フリースケールは業界で初めてドハティーに合わせて最適化された高効率パワー・デバイスを開発し、このユニークなアンプ・アーキテクチャのポテンシャルをフルに引き出すことに成功しました。」

ドハティー・アンプの課題
 ドハティー・アンプは、非常に高い効率を可能にする独特の特性を備えています。適切に設計すれば、従来のワイヤレス基地局送信機で利用されていた標準的なパラレルClass ABアンプと比較して、効率を11~14%も向上させることができます。フリースケールは、2007 IEEE MTT-S International Microwave SymposiumのIMS TH3A-02セッションにおいて、フリースケールの最新デバイスであるMRF6ES9205Hを利用した900MHzドハティー・アンプに関するプレゼンテーションを行いました。

 ドハティー・アンプは、それぞれが大きく異なる条件で動作するキャリア・アンプとピーク・アンプから構成されます。ドハティー・アンプのRFパワー・トランジスタは、高いリニアリティと効率を保証するためにバックオフポイントで動作するキャリア・アンプのリニア動作条件と、ピーク・アンプが扱うピーク信号動作条件の両方で、優れた出力インピーダンス・マッチングを保証しなければなりません。7種類の新しいLDMOSデバイスの開発において、フリースケールは、デバイス構造と出力インピーダンスのマッチングを最適化して、両方の信号コンディションに対応しつつ、ドハティー・アーキテクチャ自身のニーズを満足するという課題に直面しました。

 ドハティー・アンプでは、ドハティー・アーキテクチャ特有の条件を満足するように最適化されていないRFパワー・デバイスを使用することも可能です。しかしながら、最大限の性能を引き出すためには、ドハティー・アンプのような高いピーク・アベレージ比のアプリケーションに合わせたデバイスを開発しなければなりません。フリースケールは、この困難なアプローチを選び、さまざまな課題をクリアして、業界のあらゆるRFパワー・デバイスの中で最適な、ドハティー・アンプに合わせた効率、リニアリティ、そしてインピーダンス・マッチングの組み合わせを実現しました。

供給
 フリースケールの7種類の新しいLDMOSデバイスは、すでにサンプル出荷が始まっています。また、評価用のデータシートとドハティー・リファレンス・デザインも供給されています。価格については、フリースケール・セミコンダクタ、お近くのフリースケール営業所、またはフリースケール製品の正規販売代理店にお問い合わせください。

フリースケール・セミコンダクタについて
 フリースケール・セミコンダクタ・インクは、自動車用、民生用、産業用、ネットワーキングおよびワイヤレス・マーケット向け組込み用半導体のデザインと製造の世界的リーダーです。フリースケールは、テキサス州オースチンを本拠地に、世界30カ国以上の国で、半導体のデザイン、研究開発、製造ならびに営業活動を行っています。フリースケールは世界的な大手半導体メーカーです。2006年度の売上高は64億ドル(USD)でした。詳細は、 http://www.freescale.com (英語)、または http://www.freescale.co.jp/ (日本語)をご覧ください。


媒体読者からのお問い合わせ先:
 テクニカルインフォメーションセンター
 Tel: 0120-191014
 Email: support.japan@freescale.com

 FreescaleならびにFreescaleのロゴマークは、フリースケール社の商標です。文中に記載されている他社の製品名、サービス名等はそれぞれ各社の商標です。
 (C)2007フリースケール・セミコンダクタ・インク

PR
Post your Comment
Name:
Title:
Mail:
URL:
Color:
Comment:
pass: emoji:Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
trackback
この記事のトラックバックURL:
[32598] [32597] [32596] [32595] [32594] [32593] [32592] [32591] [32590] [32589] [32588
«  BackHOME : Next »
広告
ブログ内検索
カウンター

忍者ブログ[PR]