2006'11.27.Mon
ハードドライブメーカーのSeagate Technologyは米国時間10月30日、IT犯罪阻止に役立つ暗号技術の詳細を新たに明らかにした。
Seagateが開発したディスク全体を暗号化する技術は、ハードディスクドライブに内蔵することができる。この新しい「Seagate DriveTrust Technology」は、ディスクに書き込まれる全データを自動的に暗号化し、コンピュータを最初に起動したときに正しいパスワードを入力しないと全くアクセスできなくなる。
Seagateのシニア製品マーケティングマネージャーScott Shimomura氏は、「ハードディスクを単なるストレージ以上のものにする新しい考え方だ」と語っている。
情報漏えいやプライバシーに関する法律の施行により、ノートPCやストレージデバイスを中心にセキュリティが大きな問題になっている。2005年も、米復員軍人省やFidelity Investmentsなどの主要組織が、個人データの入ったハードウェアを紛失し、情報漏えいの事実を公表しなくてはならない事態に追い込まれている。
Shimomura氏は、「ノートPCには機密性の高いデータが大量に保管されているため、今はモバイルコンピューティング市場が主戦場だ。しかし、DriveTrustはすべてのドライブで利用できるものだと思っている」と語る。
DriveTrustは既に、デジタルビデオレコーダーや各種デジタルエンターテイメント機器向けとなるSeagateの「DB35」ディスクドライブに搭載されている。同社はまた、同技術を内蔵したノートPC用ハードディスクドライブ、「Momentus 5400 FDE.2」の出荷を2007年第1四半期に計画している。
PGPやPointSec Mobile Technologiesなどがディスク全体を暗号化するソフトウェアを販売しているが、Seagateでは、同社の暗号対応ハードディスクをこれらの代替として売り込んでいる。また、Microsoftからまもなく登場するWindows Vistaのハイエンド版にも、「BitLocker」と呼ばれる暗号技術が搭載される。
Shimomura氏はDriveTrustについて、「すべてのデータが瞬時に暗号化および復号化される。暗号化はすべてドライブ内で行われるため、プロセッサにもメモリにも負荷がかからない。社内テストでは、スループットや読み書き性能に対する影響が最小限であることが確認されている」と語っている。
この新技術を搭載したディスクドライブには、暗号化チップと、これを機能させるための専用のソフトウェアが搭載されている。Momentusドライブの暗号技術は128ビットのAdvanced Encryption Standard(AES)アルゴリズムを採用する。ドライブの容量は最大160Gバイト。
世界最大のハードディスクメーカーであるSeagateでは、新しいMomentusドライブは2007年にはノートPCに搭載されて出荷が開始される、と予想している。新しいPCを最初に起動すると、パスワードの設定を要求される。このパスワードは、その後コンピュータを起動するたびに入力を要求される。
大企業などでは、サードパーティー製ソフトウェアを利用することでパスワードと暗号キーを管理できるようになると、Shimomura氏は語っている。Wave SystemsとSecudeがこのようなツールの開発に取り組んでいるという。もしパスワードを忘れると、ドライブはSeagateでリセットできるが、データは絶対に復活できない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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Seagateが開発したディスク全体を暗号化する技術は、ハードディスクドライブに内蔵することができる。この新しい「Seagate DriveTrust Technology」は、ディスクに書き込まれる全データを自動的に暗号化し、コンピュータを最初に起動したときに正しいパスワードを入力しないと全くアクセスできなくなる。
Seagateのシニア製品マーケティングマネージャーScott Shimomura氏は、「ハードディスクを単なるストレージ以上のものにする新しい考え方だ」と語っている。
情報漏えいやプライバシーに関する法律の施行により、ノートPCやストレージデバイスを中心にセキュリティが大きな問題になっている。2005年も、米復員軍人省やFidelity Investmentsなどの主要組織が、個人データの入ったハードウェアを紛失し、情報漏えいの事実を公表しなくてはならない事態に追い込まれている。
Shimomura氏は、「ノートPCには機密性の高いデータが大量に保管されているため、今はモバイルコンピューティング市場が主戦場だ。しかし、DriveTrustはすべてのドライブで利用できるものだと思っている」と語る。
DriveTrustは既に、デジタルビデオレコーダーや各種デジタルエンターテイメント機器向けとなるSeagateの「DB35」ディスクドライブに搭載されている。同社はまた、同技術を内蔵したノートPC用ハードディスクドライブ、「Momentus 5400 FDE.2」の出荷を2007年第1四半期に計画している。
PGPやPointSec Mobile Technologiesなどがディスク全体を暗号化するソフトウェアを販売しているが、Seagateでは、同社の暗号対応ハードディスクをこれらの代替として売り込んでいる。また、Microsoftからまもなく登場するWindows Vistaのハイエンド版にも、「BitLocker」と呼ばれる暗号技術が搭載される。
Shimomura氏はDriveTrustについて、「すべてのデータが瞬時に暗号化および復号化される。暗号化はすべてドライブ内で行われるため、プロセッサにもメモリにも負荷がかからない。社内テストでは、スループットや読み書き性能に対する影響が最小限であることが確認されている」と語っている。
この新技術を搭載したディスクドライブには、暗号化チップと、これを機能させるための専用のソフトウェアが搭載されている。Momentusドライブの暗号技術は128ビットのAdvanced Encryption Standard(AES)アルゴリズムを採用する。ドライブの容量は最大160Gバイト。
世界最大のハードディスクメーカーであるSeagateでは、新しいMomentusドライブは2007年にはノートPCに搭載されて出荷が開始される、と予想している。新しいPCを最初に起動すると、パスワードの設定を要求される。このパスワードは、その後コンピュータを起動するたびに入力を要求される。
大企業などでは、サードパーティー製ソフトウェアを利用することでパスワードと暗号キーを管理できるようになると、Shimomura氏は語っている。Wave SystemsとSecudeがこのようなツールの開発に取り組んでいるという。もしパスワードを忘れると、ドライブはSeagateでリセットできるが、データは絶対に復活できない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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(CNET Japan) - 10月31日
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