2006'11.30.Thu
ハードディスクドライブ (HDD) メーカー SeagateTechnology ( NYSE:STX ) は30日、ディスク全体の暗号化やファイル読み出し制御、そして多要素ユーザー認証など複数のセキュリティ機能を、HDD 自体に実装できるプラットフォーム技術『DriveTrust』を発表した。
セキュリティ専門家らは常々、複数の保安機能を用いてデータを厳重に管理する多層型の手法こそ、セキュリティ上最良の手段だと指摘する。
その背景にあるのは、仮にクラッカーや加害者が最初の防衛線を乗り越えても、次の防衛線が控えており、コンピュータ上の資産を保護するという考え方だ。
Seagate の製品上級マネージャ Scott Shimomura 氏によると、同社も DriveTrust において、そうした多層型の手法を採り入れているという。
DriveTrust は、ハードウェアベースのセキュリティと、コンピュータメーカーがセキュリティ アプリケーションを追加できる開発プラットフォームが融合したもので、HDD 上にあるデータを常に保護できる。
Shimomura 氏は次のように述べた。「これは新しい概念だ (中略) HDD が開発プラットフォームとなり、HDD の備えるセキュリティ機能を利用したアプリケーションを、ISV (独立系ソフトウェアベンダー) が開発できる」
DriveTrust 対応製品では、セキュリティ機能がユーザー透過的に HDD 内で動作し、設定、パッチ適用、アップデート、アップグレードといった追加作業が不要となるため、企業の IT スタッフは空いた時間を別の作業に有効活用できる。
さらにこれらのセキュリティ機能は、HDD 本来の性能に影響を与えることなく動作する。
Seagate は現在、DriveTrust 対応 HDD として、『DB35』シリーズを提供中だ。同シリーズは、DVR などの情報家電製品用3.5インチ HDD で、ファイルのアクセス制御が可能だ。そのため、同機能を利用した DRM (デジタル著作権管理) を実装すれば、たとえ HDD が情報家電から取り外されても、違法コピーを防ぐことができる。
さらに Seagate は、DriveTrust に対応したノートパソコン用2.5インチ HDD『Momentus 5400 FDE.2』を、2007年第1四半期に出荷する予定だ。同製品は、ハードウェアベースの全 HDD 暗号化機能を備えており、多要素認証を実現するため、サードパーティによる様々な認証技術でセキュリティ機能を拡張できる。
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(japan.internet.com) - 10月31日
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