エデルマン・ジャパンとテクノラティジャパン、日本のブロガーの動向調査結果を発表
日本のブロガーの動向に関する最新のPR調査結果を発表、エデルマン・ジャパンとテクノラティジャパンによる共同調査
Tokyo, Japan, 2006.8.30 - (JCN Newswire) -
日本で最も急成長している、世界最大の独立系PRコンサルティング会社のエデルマン・ジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:ロバート・ピカード、 www.edelman.jp )は本日、日本のブログコミュニティの動向に精通する企業の第一人者である株式会社テクノラティジャパン(本社:東京都港区、代表取締役:林郁、 www.technorati.jp )と共同で、日本のブロガー213人を対象に実施した動向調査の結果を発表しました。本調査では特に、日本のブロガーが今、企業とどのようにコミュニケーションをとり、企業の製品に関しどのようなブログを書いているかを把握することを目的とし、ブロガーが好むコーポレート・コミュニケーションのあり方、及び、製品コミュニケーションの傾向などについて調査しています。調査概要については、本リリース本文の末尾をご参照下さい。
- 日本のブロガーのほとんどが企業や製品について何かを書いている一方、企業側からのブロガーへのコミュニケーションはほとんど行われていない実態が明らかに
- ブロガーとの双方向の「対話」が一方向的なマス広報機能を補完
- 84.5%が企業(業界情報や、サービス、製品を含む)に関してブログを書いたことがあると回答
- 55.4%が企業や担当者からコンタクトされたことがないと回答
- 70.4%が企業のホームページを、62.9%が企業のニュースリリースを、それぞれ信頼できる情報源であると回答
ブログを書く理由
70%がブログを書く理由について、「自分の意見・考えを記録しておくため」と回答し、63.8%が「自分が得た情報を記録しておくため」と回答しました。また、58.7%が「自分が得た情報を他者と共有するため」と回答しました(複数回答可の設問)。
カルチャーギャップ?
調査対象となった日本のブロガーのうち、ブログを書く最大の理由を「自分の専門分野での知名度を上げるため」と回答したのは、わずか4.7%であったのに対し、英語圏のブロガー調査(エデルマンとテクノラティが、昨年アメリカ人を主対象として実施した同様の調査)では33.9%を示しており、国民性の相違によるギャップが明らかに見受けられました(日本版の質問表には英語圏版のものよりも多くの選択肢が含まれていました)。
ブロガーのほとんどが、企業や製品についてブログを書いている
合計で、84.5%ものブロガーが、企業(業界情報や、サービス、製品を含む)についてブログを書いたことがあると回答しました。そのうちの49.3%が少なくとも週に一度は企業に関するブログを書き、14.6%はほぼ毎日書いていると回答しました。
しかしながら、企業側はブロガーとコミュニケーションをとっていない
「どのくらいの頻度で企業からのコンタクトを受けますか?」という質問に対し、55.4%が一度も受けたことがない、と回答しました。
それでもなお、日本では企業の発信情報が信頼されている
「製品情報について知りたいとき、どのような情報源が信頼できますか?」という質問に対して、70.4%の日本のブロガーが「企業のホームページ」について、非常に信頼できる、ないしは、信頼できると回答しました。
また「企業のニュースリリース」についても、62.9%が非常に信頼できる、または、信頼できると回答しました。
昨年実施した、前述の英語圏版のブロガー調査では、企業のホームページに関して、非常に信頼できる、または、信頼できると回答したのは、わずか26.2%で、ニュースリリースに関しては4.9%でした。
エデルマン北アジア地区代表も兼務するロバート・ピカードは次のように述べています。
「これらの調査結果が示しているのは、日本のブロガーは日常的に企業や製品についてブログを書いているが、企業側からブロガーには十分にコミュニケーションがとられていないということです。しかも、企業からの情報発信はアメリカなどに比べると、日本では遥かに信頼されていることがわかりました。このことは、従来の一方向的な『モノローグ(独話)』による情報発信が、企業とブロガーとの対話、すなわち、双方向の『ダイアローグ(対話)』によって補完できる、ということを意味しています。」
ターゲットの絞込みが重要
テクノラティジャパンのマーケティングマネージャーである、山崎 富美は次のように述べています。
「重要なことはターゲティングです。ブロガーには、企業や製品、製品カテゴリー、ブランドの好みがあります。テクノラティでは、ブロガーが何を望んでいるかを理解し、企業とブロガーの両者が満足できる『対話』の機会を作る支援をしていきたいと考えています。」
非常に高い精度
日本のブロガーは、正確な情報を書き込むことへの責任感が強く、過去のブログの誤りの修正に積極的であることが調査によってわかりました。このことは、日本のブログが将来、企業や製品に関する情報源として利用されるための、信頼性の確立に大きく貢献すると考えられます。「あなたが書いたブログの中に不正確な製品情報や企業情報があった場合、どのようにその間違いを修正しますか?」(複数回答可の設問)という問いに対しては、42.3%が「不正確な部分に取り消し線を引き、正確な情報を入力する」、39%が「間違いはそのままにし、同じ記事に正しい情報を付け加える」、20.2%が「書いた記事を削除する」、11.7%が「記事は変更せず、コメント欄に修正が書き込まれるのを期待する」とそれぞれ、回答しました。一方、「記事をそのまま残し、何もしない」と回答したのはわずか2.9%にとどまりました。
エデルマン・ジャパンとテクノラティジャパンの「日本のブロガーに関するPR調査」について
エデルマン・ジャパン株式会社と株式会社テクノラティジャパンによる日本ブロガーに関するPR調査は、企業や製品のコミュニケーションに関する、日本のブロガーの意見および傾向を把握するために実施したものです。
本調査は、テクノラティジャパンがエデルマン・ジャパンからの委託により、2006年4月から5月に実施したものです( www.technorati.jp に掲示されている質問項目への自主回答によるオンライン調査)。日本語で実施された本調査には213人が回答しました(うち78% の166人が男性で、22%の47人が女性)。
本調査では、エデルマン・ジャパンとテクノラティジャパンによる回答者選択/抽出は一切行っておらず、参加者によるオンライン上の自主回答によるものです。調査内容の統計学的な正確性については保証していません。
本調査はブロガーを対象に実施されましたが、回答者が全員ブロガーであることは保証されておらず、また、回答者が複数の質問に矛盾なく回答していることは保証されていません。
本レポートでは、2005年9月26日より、821人に対して実施された(*)、エデルマン/テクノラティ英語圏ブロガー調査のデータを比較対象として用いております。(両調査間の比較に関する統計学的な妥当性については保証していません)。なお、英語圏ブロガー調査は下記URLにて掲載されています( http://www.edelman.com/image/insights/content/BloggerSurvey_FINAL_fromprinterRVSD.pdf )。
*: 55%がアメリカからの回答(IPアドレス上)で、バランスをとるため西ヨーロッパおよびカナダも対象としています。
調査のプレゼンテーション資料については、 www.edelman.jp もしくは、 www.technorati.jp よりダウンロードしていただけます。
サーチ エデルマン・ジャパン株式会社
エデルマン( www.edelman.jp )は1952年に創立され、現在世界23カ国46拠点、2,200名以上の社員を擁し、年間売上収益約2億9千2百万米ドル(約340億円)を誇る、世界最大の独立系PRコンサルティング会社です。日本で最も急成長している世界最大の独立系PRコンサルティング会社であるエデルマン・ジャパンは、多くの一流のクライアントに多岐にわたる最先端の広報活動サービスを提供しています。エデルマン・ジャパンは、日本市場における国際的な企業や海外市場での飛躍を目指す日本企業に、CSR(企業の社会的責任)関連のコンサルティング、クライシス・コミュニケーション、新興のブログやパーソナルメディアにいたるまでの包括的サービスの提供を通じて、新時代のPRのスタンダードを確立に向け、日々プロフェッショナルな活動しております。
サーチ テクノラティジャパン
テクノラティジャパンは、コンシューマジェネレイテッドメディアの世界で今何が起きているかについて最もよく知る、日本におけるリーダー企業です。現在410万以上ものブログをほぼリアルタイムでトラックし、更新されたブログの情報を数分のうちに反映するブログ専用の検索サイトを運営しています。