日本鉄鋼連盟、7月の普通鋼鋼材在庫速報を発表
平成18年7月普通鋼鋼材需給速報について
7月の普通鋼鋼材出荷は、国内向けは509.5万トンで、前年同月比19.1万トン、3.9%増と2カ月連続増、前月比では9.1万トン、1.7%減と2カ月振りの減少となった。輸出向けは174.2万トンで、前年同月比12.5万トン、7.7%増と3カ月連続増、前月比では25.9万トン、12.9%減と3カ月振りの減少となった。この結果、出荷合計は前年同月(652.1万トン)比31.5万トン、4.8%増の683.7万トンと2カ月連続の増加となった。
また、生産は688.4万トンで、前年同月(661.1万トン)比27.4万トン、4.1%増と2カ月連続の増加となった。
7月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(636.1万トン)比4.8万トン、0.7%増の640.9万トンと2カ月振りの増加となった。内訳をみると、メーカー在庫は前月末(489.0万トン)比3.8万トン、0.8%増の492.7万トン、問屋在庫は前月末(147.2万トン)比1.0万トン、0.7%増の148.2万トンと、ともに2カ月振りの増加となった。
国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(525.5万トン)比7.0万トン、1.3%増の532.5万トンと2カ月振りの増加、輸出船待在庫が前月末(110.6万トン)比2.2万トン、2.0%減の108.4万トンと2カ月連続の減少となった。
また、在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上増加した品種は、鋼帯(幅600mm以上)(8.6万トン増の173.8万トン)、冷延広幅帯鋼(1.5万トン増の56.7万トン)、冷延電気鋼帯(1.3万トン増の10.1万トン)の各品種、前月比1万トン以上減少した品種は、亜鉛めっき鋼板(3.1万トン減の95.8万トン)、鋼板(1.3万トン減の61.6万トン)の各品種であった。
以上の結果、7月末の在庫率は、前月末の88.5%から5.2ポイント上昇して93.7%となったものの、2カ月連続して100%を下回った。また国内在庫率は前月末の101.3%から3.2ポイント上昇して104.5%となり、4カ月連続して100%を上回った。