野村総研、OSS「Eclipse3.2」の利用ガイドなどをホームページで公開
オープンソース・ソフトウェア「Eclipse3.2」の利用ガイドなどをホームページで公開
~NRIに蓄積されたOSS活用のノウハウを無償で提供~
株式会社野村総合研究所(本社:東京都千代田区、社長:藤沼彰久、以下「NRI」)は、オープンソース・ソフトウェア(OSS)として公開されている統合開発ツールの最新バージョン「Eclipse3.2」※1を活用してシステム開発するための、日本語の利用ガイドや手順書などのドキュメントを、本日より、ホームページ上で、無償で公開します。
昨今、企業によるOSSの利用は、そのコスト・パフォーマンスや信頼性が高まってきていることを背景に拡大し、OSSの開発を助けるための開発ツールもオープンソースとして多数登場していますが、開発ツールを利用するためのガイドや手順書が商用製品と比べて不足しているのが現状です。
このような状況を受け、NRIでは、2001年より、OSSの開発ツールであるEclipseを活用するためのドキュメントを作成してきました。また、2003年以降は、一部のドキュメントを次世代ITプラットフォーム「オブジェクトワークス」※2のホームページ上で公開してきました。
Eclipseの新バージョンの「Eclipse3.2」、および、関連のコミュニティで開発が進められているサブプロジェクトが2006年6月に公開されたことを機に、NRIではドキュメントをバージョンアップしました。これに、NRIに蓄積されたOSS活用のノウハウを整備し、無償で公開します。
これらのドキュメントは、システム開発プロジェクトでの利用を目的としているため、様々な開発現場で容易に利用できることが特徴です。これにより、コーディングやテスト、性能改善などの開発工程において、生産性を向上させることが可能です。
【 公開ドキュメント一覧 】
ドキュメント名:Eclipse3.2利用ガイド(導入編)
概 要:Eclipse3.2のインストールとJavaアプリケーションの開発、実行、デバッグを行う方法を解説
ドキュメント名:Eclipse3.2設定・操作Tip集
概 要:Eclipse3.2の基本的な設定方法および操作方法を解説
ドキュメント名:Eclipse3.2 TPTP利用ガイド
概 要:Eclipse TPTP(Test & Performance Tools Platform)
※3を用いた、Javaプログラムのプロファイリングやテスト方法を解説
ドキュメント名:Eclipse3.2利用ガイド(J2EEアプリケーション開発編)
概 要:Eclipse WTP(Web Tools Platform)※4を用いた、J2EEアプリケーションを開発方法と各種アプリケーションサーバと連携させた実行・デバッグを行う方法を解説。JBoss、WebSphere、WebLogicとの連携方法も紹介
ドキュメント名:JBoss4.0.4環境構築ガイド
概 要:JBoss4.0.4のインストールおよび基本的な使用方法を解説
上記のドキュメントは、以下のホームページからダウンロードできます。
「オブジェクトワークス」ホームページ http://works.nri.co.jp/service/documents.html
情報技術本部ホームページ http://www.nri-aitd.com/active/OpenSource.html
NRIでは、今後も、将来的に有効であると考えられるEclipseのサブプロジェクト、および関連するOSSツールのノウハウを蓄積し、ドキュメントとして積極的に情報を公開することにより、日本のOSSの普及・発展に貢献していきます。
※1 Eclipse3.2: Javaプログラムの開発に利用される共通のプラットフォーム。オープンソースの統合開発環境(IDE)のひとつ。
※2 オブジェクトワークス: NRIが提供している、2EE、および.NET Framework環境下におけるシステム開発・実行基盤製品。「開発基盤」と「実行基盤」から成り、アプリケーション開発フレームワークの機能、トランザクション制御やセキュリティコントロール、システム連携、印刷機能などのIT基盤機能を有する。
※3 Eclipse TPTP: Eclipseのコミュニティ内でサブプロジェクトとして開発されているプラグインのひとつ。Javaプログラムのプロファイリング、テスト(JUnit、マニュアルテストなど)、アプリケーションのログ解析をサポートしている。
※4 Eclipse WTP: Eclipseのコミュニティ内でサブプロジェクトとして開発されているプラグインのひとつ。Tomcat、J2EEなどのWebアプリケーション開発に必要な環境が整備されている。