三井物産、中国の電力冶金へ出資参画
中国内蒙古オルドス電力冶金股■有限公司への出資参画
当社は、本日、オルドス電力冶金股■有限公司(本社:中国内蒙古自治区オルドス市、総裁:王 林祥、以下「電力冶金」)との間で、電力冶金が実施する第三者割当増資の引受け、及び既存電力冶金株主からの株式譲渡により、電力冶金株式の25%を取得することで基本合意に達しました。本合意に定める諸条件の充足が確認され次第、同社に出資参画致します。本株式取得に関わる総所要資金は約180億円となります。
電力冶金は、内蒙古地域で繊維事業を中心に発展を遂げてきたオルドスグループの一社として2003年に設立されました。同社は中国政府の西部大開発政策に沿って、内蒙古自治区の棋盤井工業地区に於いて、地場の豊富な石炭資源を利用し、発電・石炭・合金鉄・黄河引水の四事業を展開しております。当社とオルドスグループとはカシミヤ事業を通じ、約30年に亘る良好な関係を有する他、2004年には電力冶金及びJFEスチールと共にEJMマンガン合金鉄プロジェクト共同事業を立ち上げております。当社は今回の電力冶金株式取得により、合金鉄・石炭事業を核に、同社との更なる強固なパートナーシップの構築を目指します。
本案件は当社にとり、中国における単一事業投資案件として過去最大規模となり、当社は、電力冶金が手がけるフェロシリコンを中心とする合金鉄製品の日本を含む世界各市場への安定供給・販売支援を行います。又、当社は、電力冶金への出資参画を中国の電力事業及び石炭資源開発への足掛とし、中国政府が進める西部大開発政策に従って内蒙古自治区の経済発展に寄与したいと考えています。
1.当社出資後の電力冶金出資構成
オルドス・カシミア製品有限公司 70.83%
当社 25.00%
その他 4.17%
2.電力冶金概要
・設立
2003年7月
・資本金
30億元
・所在地
中国内蒙古自治区オルドス市棋盤井工業団地。
天津(積出)港まで1,400Km(以下地図参照)
・事業内容
冶金事業(合金鉄)
フェロシリコン(60万トン/年)
シリコマンガン(15万トン/年)(EJMマンガン合金)
カーバイド(20万トン/年)
石炭事業 本年より生産開始(300万トン/年、可採埋蔵量約2.7億トン)
発電事業 66万KW/h
引水事業 15.2百万トン/年
・従業員数
6,791人(2006年8月末現在)
ご注意:
本発表資料には、将来に関する記述が含まれています。こうした記述はリスクや不確実性を内包するものであり、経営環境の変化などにより実際とは異なる可能性があることにご留意ください。また、本発表資料は、日本国内外を問わず一切の投資勧誘またはそれに類する行為を目的として作成されたものではありません。
* ■はにんべんに分と表記します。