三菱化学、10月1日納入分からC4誘導品価格を値上げ
C4誘導品の価格改定について
三菱化学株式会社(本社:東京都港区、社長:冨澤 龍一)は、C4誘導品の国内販売価格について、10月1日出荷分から以下のとおり価格改定を行う方針を決定し、国内需要家との価格交渉を開始することとなりました。
1,4-ブタンジオール(1,4BG) +20円/kg
テトラヒドロフラン(THF) +25円/kg
ポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMG) +25円/kg
ガンマ-ブチロラクトン(GBL) +45円/kg
N-メチル-2-ピロリドン(NMP) +45円/kg
1,4BG及び同誘導品(THF・PTMG)の需給については、国内市場及び中国をはじめとするアジア市場におけるポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、ポリウレタン樹脂といった製品需要が伸長する中で、中国における1,4BG製造プラントの一部トラブルによる生産減や予定されていた新設プラントの稼動時期の遅れなどから在庫は低水準となっており、タイトな状況が継続しております。
また、GBL、NMPの需給についても、国内市場及び中国をはじめとするアジア市場における電子部品材料用途向けの伸長により、タイトな状況が継続しております。
こうした環境下、原油・ナフサ価格高騰の影響により、原料であるブタン・ブタジエンコスト、ユーティリティコスト、物流費、包材費等が高騰し、各製品コストを押し上げる要因となり、C4誘導品事業の収益は極めて大きな影響を受けております。自助努力によるコスト吸収も限界に達していることから、製品価格に転嫁せざるを得ないと判断しました。
以上