ビクター、高品位・高画質を実現する「フルハイビジョン3CCDカメラシステム」を開発
業界初※1、16:9プログレッシブスキャンCCDを搭載した「フルハイビジョン3CCDカメラシステム」を開発
~放送局用HDカメラで実績のある「FUJINON レンズ」を家庭用ビデオカメラ用に初採用※1~
日本ビクター(株)は、放送局用HDカメラで実績のある「FUJINON レンズ」を家庭用ビデオカメラ用に初採用※1し、業界で初めて※1、3CCDシステムの優れた色再現性を活かしながらフルハイビジョン(1920×1080i)を実現する「フルハイビジョン3CCDカメラシステム」を開発しました。
本システムは、市場においてフルハイビジョン映像に対するニーズが急速に高まる中、当社が長年培ってきたビデオカメラの高品位/高画質映像技術(プログレッシブCCDカメラシステム、3CCDカメラシステム、スーパーハイバンドプロセッサー、高画質信号処理エンジン「Megabrid(メガブリット)」など)を活かして開発したものです。
当社は、本システムを搭載した「ハイビジョンハードディスクムービー」試作機を、10月3日から幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2006」の日本ビクターブースに参考出展します。
※1:2006年9月29日現在、家庭用ハードディスクビデオカメラ用技術として(当社調べ)
1.業界初※1、16:9プログレッシブスキャンCCDでフルハイビジョン(1920×1080i)を実現
今回新たに開発した、独自の“HD専用1/5 インチ16:9プログレッシブスキャンCCD”3枚を使用し、斜め方向に画素をずらす“斜め画素ずらし構造”を採用することで、家庭用ハードディスクビデオカメラ用技術として業界で初めて※1、高品位な「フルハイビジョン3CCDカメラシステム」を実現しました(技術詳細はこちら参照)。
“HD 専用1/5インチ16:9プログレッシブスキャンCCD”は、従来比約2倍サイズ※2の1 画素あたり水平3.28um×垂直3.28umという大きなピクセルサイズを採用し、MTF(Modulation Transfer Function)や感度の向上をはかっています。また、CCDのアスペクト比は当社として初めてHD専用の16:9を採用し、コンパクトなカメラユニットでありながら高画質画像を実現しました。
※2:当社200万画素クラスビデオカメラ搭載CCDとの比較
2.放送局用HDカメラで実績のある「FUJINON レンズ」を家庭用ビデオカメラ用に初採用※1
本システムのレンズには、放送局用HDカメラで高く評価されているフジノン株式会社の「FUJINON レンズ」を採用。非球面レンズを3枚使用し、ズーム全域でHDにふさわしい高い光学性能を実現しました。非球面レンズのうち1枚は高屈折率硝材を使用し、3CCDおよびテレ端のF.NO.落ち込みが最小(ワイド端F1.8、テレ端F1.9)でありながらレンズの小型化を実現。さらに、放送局用HDレンズと同じ「NEW EBC(Electronic Beam Coating)コート」※3の採用で、レンズ表面の不要な反射を抑え、有害なフレアやゴーストを大幅に低減させています。
3CCDプリズムは、好評の3CCDハードディスクビデオカメラ“エブリオ”「GZ-MG505」と同様に、3つのCCDを6軸度全てに高精度調整を行った上で強固に固定するとともに、HDカメラ用としての高精度化を行っています。
※3:「NEW EBC(Electronic Beam Coating)コート」…真空蒸着機の中で気化された化学物質を電子ビームによりレンズ表面に蒸着させています。このコートにより反射光による損失が大幅に低減するので透過率が向上し、黒レベルの浮き上がりに有害なフレアやゴーストを最大限取り除きます。
< 「フルハイビジョン3CCDカメラシステム」技術解説 >
(※ 関連資料を参照してください。)