ミック経済研究所、UNIX・Win対応ミドルウェアパッケージソフトの市場動向結果を発表
- 2005年度よりブログ・SNS構築パッケージが市場を形成、2006年度は新規参入が相次ぎ、市場は急増 -
情報・通信分野専門の市場調査機関である株式会社ミック経済研究所(本社:東京都港区、社長:有賀 章)は、UNIXおよびWindowsをプラットフォームとしたサーバ対応のミドルウェアパッケージソフトの市場動向を捉えたマーケティング資料「UNIX・Windows対応ミドルウェアパッケージソフトの市場展望2006年度版【次世代コミュニケーション編】」を、2006年9月20日に発刊した、と発表しました。2006年度版はハードウェアベンダー5社とソフトウェアベンダー76社を対象に10分野について調査しています。この調査は各社の数値をベースに積み上げ、2004年度から2006年度の分野別UNIX・Windows対応ミドルウェアパッケージソフト【次世代コミュニケーション編】の市場規模と、この3ヵ年の数値をもとに2010年度までの中期予測をしています。
調査結果の概略は、以下のとおりです。
<市場全体>
2004年度ミドルウェアパッケージ【次世代コミュニケーション編】の総市場規模は479億円、2005年度は548億円で前年対比114.3%と比較的大きな伸びでした。コンテンツ管理パッケージとWeb会議パッケージの躍進が大きく貢献しています。景気回復により大手企業におけるIT投資が活発化しつつある事が背景にあります。2006年度は出荷金額640億円、対前年比116.8%と更なる拡大が見込まれております。2007年度には717億円、そして2010年度には900億円を突破すると予想されます。
ミドルウェアパッケージ【次世代コミュニケーション編】資料の調査対象分野
*参考資料1をご参照ください。
<ブログ・SNS構築パッケージ市場>
ブログ構築パッケージ市場は、2005年度出荷金額13億円、対前年比254.9%と、2005年度より本格的に市場が形成されてきた【図表1】。これまでは個人ユースの日記調のブログが主であったが、最近ではプロモーションや広報ツールとして企業内のニーズも高まっている。ドリコムとシックス・アパートが市場を牽引しているが、2006年度から新規参入ベンダーが急増し、対前年比160.8%と、引き続き大きな伸びが見込まれる。
活用用途(企業内向け・イントラブログ又はコミュニティ向け)別動向は、これまではコミュニティ向け用途が大きなウエイトを占めていたが、企業内向け売上が急速に拡大しており、2007年度には逆転する見込みである【図表4】。提供形態(パッケージ又はASP)別動向では、ASP1に対してパッケージ3の比率で推移している。僅かにパッケージのウエイトが高まっているが、これは企業内向け製品の伸びが影響している【図表3】。
SNS構築パッケージ市場は、2005年度出荷金額1億8千万円、2006年度同8億5千万円と、急速に市場が立ち上がってきた【図表1】。2004年度まではmixiやGREEなどの無償のコミュニティ・サイトでの利用が主であったが、2005年度より企業内のコミュニケーションや知識共有ツールとして、企業内でのSNS利用が注目されるようになった。ビートコミュニケーションはいち早く企業向けSNS製品の開発に取り組んでおり、そのノウハウの豊富さから、他社を一歩リードしている。ループス・コミュニケーションズは、2005年12月より製品を投入、着実に実績を伸ばしている。2006年度はドリコムやケイビーエムジェイなど新規参入ベンダーが相次ぎ、対前年比472.2%と、大きな伸びが予想される。
*添付資料2、3をご参照ください。