松下電工、ネットを利用した農園芸用遠隔監視・制御システム「アイテラリウム」を発売
愛・地球博に出展した、インターネットを利用した農園芸用
遠隔監視・制御システム「アイテラリウム(Aiterrarium)」新発売
松下電工株式会社は、インターネットを利用した農園芸用の遠隔監視・制御システム「アイテラリウム(Aiterrarium)」を、大学や企業などの研究施設へ2006年12月20日から発売します。種類は、外から中が見える「オープン型」と中が見えない「クローズ型」の2タイプ。
これは「愛・地球博」に出展していた、ケース内で蛍光灯の「光」で植物などを育成し、ネットワークカメラなどで遠隔監視・制御を行うもの。農園芸分野の研究用途に使用いただきます。今後、研究機関などと協力して植物育成アルゴリズムの開発を進め、将来的には一般家庭も含む、さらに広い市場への展開を目指します。
なお、この商品は「東京国際フラワーEXPO(10月19~21日:幕張メッセ)」、および「アグリビジネス創出フェア(10月25~26日:東京国際フォーラム)」に出展を予定しています。
商品名:インターネットを利用した農園芸用遠隔監視・制御システム アイテラリウム(Aiterrarium)
タイプ:オープン型/クローズ型
販売対象:大学・企業など研究施設
システム構成:システム本体(ケース、バケット、蛍光灯、温度・湿度センサ、換気ファン)
オプション品(ネットワークカメラ、ヒータ、自動水やり器、土壌水分センサ)
サプライ品(土壌ブロック、養液、養液希釈セット)
サイズ:□ 508×高さ 1,245(mm)
小売希望価格(税込)36万円(本体のみ)~60万円(フルオプション付)(施工費別)
サービス費(税込):1台 2,625円/月、2台目以降 2,100円/月
発売日:2006年12月20日
販売目標:600台/年(2007年)
■主な特長
(1)インターネットで、植物や農作物を遠隔監視・制御可能
(2)カメラによる画像モニタリング機能(カメラはオプション)
(3)既存のシステムより、機器本体の低価格化が実現
■開発背景
当社は、2000年から本社内のベンチャー事業推進部にて、一般家庭や植物工場などを視野に入れた「室内園芸」としての基礎調査・研究を開始しました。2004年には「研究施設向け」に限定した試験育成装置を開発。2005年3月から、「愛・地球博」の「わんパク宝島(食と健康、遊びをテーマとした、子供や家族向けパビリオン)」に出展し、同時に一部研究施設へ試験販売を開始しました。
その後、試験販売先での状況、愛・地球博での反応、市場性などを検証。2006年10月より照明事業本部へ担当を移管し、大学や企業などの研究施設に向けて、12月20日から正式に発売することを決定いたしました。今後、さらに植物育成アルゴリズムの開発を進める予定です。また、施設園芸農家などビニールハウス用の環境監視制御用「制御盤タイプ」も開発し、2007年4月の発売を目指します。
*以下、特長の詳細などは添付資料をご参照ください。