森永乳業、「ラクトフェリンによる大腸ポリープ(腺腫)進展抑制効果」に関する研究結果を発表
森永乳業(株) 関連研究成果発表
ラクトフェリンによる大腸ポリープ(腺腫)進展抑制効果に関する日本癌学会での発表について
国立がんセンターがラクトフェリンの長期摂取の試験結果を発表
森永乳業が長年にわたり研究を続けております機能性素材『ラクトフェリン』について、国立がんセンター がん予防・検診研究センターの神津 隆弘先生が中心となって進めておりました『ラクトフェリンによる大腸ポリープ(腺腫)進展抑制効果』に関する研究結果が2006年9月28日~30日に横浜で開催の第65回日本癌学会学術総会で発表されました。
なお、この試験では森永乳業製のラクトフェリンが使用されております。
■大腸ポリープ(腺腫)について
大腸がんの多くは、大腸ポリープが成長したものと考えられており、がんのリスクを軽減するためにポリープが発見された場合できるだけ摘出するという考え方が主流となっております。一方、5mm以下の小さなポリープはまだがんになっていないため、摘出する必要はないという考え方もあり、5mm以下のポリープは治療対象とされておりません。
大腸ポリープは一般的に40歳台で40%、50歳台で50%、60歳台で60%の確率で発見されるといわれております。また、大腸ポリープの大きさによる大腸がんの発見率は5mm以下で0.6%、5~9mmで7%、10~19mmで24.6%、20mm以上で35.8%というデータが報告されている通り、大腸ポリープが大きくなることで、大腸がんに進展する確率が高くなることがわかっています。2003年での大腸がんによる死亡者数は3万9千名弱、罹患者数は9万7500名程度と、がんの中では罹患率が高いがんです。したがって、大腸ポリープを早期に発見することで、大腸がんへの発展を抑制できると考えられております。
■これまでのラクトフェリンの発がん予防研究について
ラクトフェリンの発がん予防効果は、厚生省・がん克服新10ヵ年戦略事業の助成を受けた国立がんセンターの研究を中心に基礎研究が進められ、動物実験により大腸、肺、甲状腺、食道、舌、膀胱、前立腺、結腸、肝臓、空腸の様々な臓器で認められております。特に大腸がんでの作用は顕著な結果が認められたことから、今回の臨床試験を実施するに至りました。
なお、ラクトフェリンでのヒトでの発がん予防に関する臨床研究はこれまで報告されておらず、今回の発表が始めてとなります。
【 第65回日本癌学会学術総会での国立がんセンター発表内容 】
(※ 関連資料を参照してください。)
今回発表されました研究では、森永乳業製のラクトフェリンを用いた試験結果となりますが、森永乳業(株)および森永乳業グループ会社より販売しておりますラクトフェリンを使用した商品の効果・効能を示したものではございません。
(※ 参考資料あり。)