住友電工ハードメタル、長寿命化を実現する焼入鋼高速加工用CBN新材種を開発
焼入鋼高速加工用CBN新材種「コーティドスミボロンBNC100」を開発・発売
住友電工ハードメタル株式会社(社長:倉阪克秀 本社:兵庫県伊丹市昆陽北1-1-1)は、焼入鋼の高速加工に対応した新材種「コーティドスミボロンBNC100」を開発し、2007年1月より販売を開始します。
当社は、cBN焼結体工具「スミボロン」に高機能なセラミック膜を被覆させた「コーティドスミボロン」を、高速加工、高能率加工、断続加工、高精度加工といった焼入鋼のさまざまな加工用途に対応させ、シリーズ展開しています。近年の自動車産業等の製造業ではトータルコスト低減や性能向上に対する要求が高まっており、加工の高能率化、高精度化が進められています。当社は、このような加工の高能率化、高精度化に対するユーザーニーズに応えるため、更なる生産能率の向上や長寿命化を可能にした「コーティドスミボロンBNC100」を開発しました。
本製品の特長は以下の通りです。
(1)焼入鋼の高速加工における耐欠損性、耐摩耗性の向上
微粒のcBNを高強度に焼結し、cBN母材の強度が向上したことにより、耐欠損性が向上しました。さらに、耐摩耗性にも優れたcBN母材に、新開発のTiCN(炭窒化チタン)系ハイブリッド膜をコーティングすることにより、従来に無い高耐摩耗性を実現し、焼入鋼の高速加工における生産能率の向上、長寿命化を実現しました。
(2)面粗度寿命の向上
TICN系ハイブリッド膜は、境界摩耗の発達も抑制するため、良好な加工仕上げ面の持続が可能で、高精度加工における寿命向上も実現しました。
【ラインナップ】
BNC100 20アイテム
【販売計画】
初年度 4億円、3年後 6億円
【価格】
標準品 4NC-CNGA120408・・・10,500円(税込11,025円)
※「スミボロン」「スミボロンBNC」は、住友電工ハードメタル株式会社の登録商標です。
以 上