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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2025'03.16.Sun
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2007'01.22.Mon

NEC、北米の企業とカーボンナノチューブ基本特許でライセンスを締結

カーボンナノチューブの基本特許のライセンスを北米で提供開始


 NECはこのたび、米国のサウスウェスト・ナノテクノロジーズ社(注1)と、当社が保有するカーボンナノチューブの基本特許について、特許ライセンス契約を締結しました。

 カーボンナノチューブは、カーボン(炭素)でできた、直径がナノメートルサイズ(注2)の超微細な円筒状の細長い材料で、1991年に当社の飯島澄男特別主席研究員によって発見されたものです。カーボンナノチューブは、その特異な形状と、高強度性、高電気伝導性、高熱伝導性など、従来の材料にはなかった優れた特性を持つため、現在、ナノテクノロジーを支える中心的な素材として世界的な注目を集めており、高分解能プローブ探針、高効率電子放出源、フラットパネルディスプレイ、超高強度材料、高性能トランジスタ、配線材料、放熱材料、燃料電池、触媒・吸着材料等、多様な製品への応用が期待されています。

 サウスウェスト・ナノテクノロジーズ社は、米国オクラホマ大学が開発したカーボンナノチューブの製造技術「CoMoCAT製法」(注3)を実用化しており、今後は広範囲な応用分野において需要の急増が見込まれるカーボンナノチューブ材料を全世界に供給していく計画です。その計画を遂行していくにあたり、当社が保有する基本特許の提供を受けることが必要不可欠と判断し、ライセンス契約を締結したものです。

 NECでは、カーボンナノチューブの優れた電気的特性から、今後はカーボンナノチューブを大量合成する製造技術の確立とともに、その応用研究が加速され、将来の電子部品や電子機器、さらにはバイオ分野などにも新しい技術革新がもたらされるものと考えています。当社が保有する単層、および多層のカーボンナノチューブに関する基本特許は、カーボンナノチューブの製造・販売に不可欠なものと認識しています。そこで、カーボンナノチューブの製造技術開発の進展やその応用市場の発展を支えるため、当社では現在、カーボンナノチューブ関連ビジネスを検討している世界各国の様々な企業に対して、合理的な契約条件でライセンス供与していくための交渉を進めており、このたび、まず米国のサウスウェスト・ナノテクノロジーズ社と契約締結したものです。

 さらにNECでは、基本特許をライセンス供与するだけでなく、ライセンシーや商社、応用製品メーカー等、カーボンナノチューブ市場における様々な企業間のバリューチェーン構築を支援することも通じて、市場拡大をサポートしていきます。

 なお、日本市場においては、NECが運営する新規事業創出のための会員組織「イノベーション創発工房」(注4)を通じて、カーボンナノチューブの市場探索や、応用技術の共同開発などの各種アライアンスやバリューチェーン構築等の検討を実施しています。

以上

(注1)サウスウェスト・ナノテクノロジーズ社
 米国のオクラホマ大学が開発した技術を商用化することを目的として、2001年4月に設立された会社。高品質な単層カーボンナノチューブを主力商品とする。 
会社名 :SouthWest Nanotechnologies Inc.
本社所在地:米国オクラホマ州ノルマン市
最高経営責任者(CEO):David J. Arthur
(注2)ナノメートル
 1ナノメートルとは、10億分の1メートルのことで、人間の髪の毛と比べると、その1万分の1くらいのサイズとなる。
(注3)CoMoCAT製法
 コバルト(Co)等のVIII族系金属やモリブデン(Mo)等のVIa族系金属を含有する触媒、そして炭素含有バスを接触させてカーボンナノチューブを製造する方法。米国オクラホマ大学が開発し、サウスウェスト・ナノテクノロジーズ社が実用化した
(注4)イノベーション創発工房
 起業、新規事業開発、投資、技術導入など様々なニーズを持つ方々と、NECグループ保有の知的資産とのマッチングを図るためのコミュニティとして、平成16年1月に創設された会員組織。NECが蓄積した知的資産を紹介する「ビジネス創造フォーラム」「技術説明会」「分科会」等を開催し、会員の方々とWin-Win関係を構築できる新規ビジネスの創造に向けて様々な視点から活動中。
 「イノベーション創発工房」の詳細は「http://ipr-nec.com/koubou/」をご参照下さい。


<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
NEC 知的資産企画部
電話: (03)3798-6737
E-mail: s-yokoyama@cd.jp.nec.com



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