三菱電機、汎用インバータ「FREQROL-E700」シリーズを発売
高性能で取り扱いの簡単な小形インバータ
三菱汎用インバータ「FREQROL-E700」シリーズ発売のお知らせ
三菱電機株式会社(執行役社長:下村 節宏)は、三相モーターの回転数を自在に制御する小形高性能インバータの新シリーズとして、駆動性能と操作性の両面を追求した汎用インバータ「FREQROL-E700」シリーズ9機種を12月から順次発売します。
【 発売の概要 】
形式
FR-E720-0.1K~7.5K(計9機種)
電圧・容量
<入力電圧> 三相200V
<容量> 0.1kW~7.5kW
代表機種/標準価格(税抜き)
FR-E720-0.1K 49,800円
FR-E720-0.4K 64,000円
FR-E720-0.75K 76,000円
FR-E720-3.7K 140,000円
FR-E720-7.5K 284,000円
発売月
12月
上記9機種に続き、三相200V入力の11kW・15kWを2007年1月に発売するほか、三相400Vの0.4kW~15kW(計9機種)、単相200Vの0.1kW~0.75kW(計4機種)、単相100Vの0.1kW~0.75kW(計4機種)についても、順次発売します。 販売目標台数はシリーズ計50,000台/月
【 発売の狙い 】
三相モーターの回転数を自在に制御するインバータは、搬送・食品機械などの製造業を中心に使用されてきましたが、可変速用途の拡大や省エネ意識の高まりで裾野が広がっています。近年では健康器具のルームランナーや農事機器など、非製造業でもインバータの採用が増え、様々なユーザーの業種・業態・技術レベルに対応できる、高性能で取り扱いの簡単な小形インバータが求められています。
当社は今回、小形インバータで業界最高レベルのトルク特性や過負荷耐性を有しながら、操作や設定のしやすさを追求した「FREQROL-E700」シリーズを投入し、こうした要望にお応えします。
【 新製品の特長 】
1.小形インバータ最高レベルの制御性能
三相モーターの磁束を最適に制御する当社独自の「アドバンスト磁束ベクトル制御」の採用により、低周波数(低回転数)域から高周波数(高回転数)域まで、広い範囲にわたり業界最高レベルの良好なトルク特性を発揮します。短時間最大トルクは従来(※1)の駆動周波数1Hz時150%から、0.5Hz・200%(3.7kW以下。3.7kW超は0.5Hz・150%)に向上しました。短時間過負荷耐量も200%・0.5秒から200%・3秒にアップし、さらにねばり強い運転を実現しました。
また、機械保護用にモーターの出力トルクを設定値内に制限するトルク制限機能も搭載しました。急激な外乱トルクの作用などによる機械破損の防止に有効です。
※1:当社従来品「FREQROL-E500」シリーズ
2.使いやすさを追求
指先で軽く回せるダイヤル式操作部「Mダイヤル」を搭載しました。回しやすい新形状のMダイヤルはすばやく回せば大きく変化し、ゆっくり回せば微調整が思いのままで、周波数やパラメーターなどの設定操作が簡単に行えます。
また、インバータの使用形態に応じて、始動指令と周波数指令を外部と操作パネルのどちらから入力するかを選択する「簡単設定モード」を搭載しました。初めての方でも設定が簡単です。
インターフェースにはUSBコネクタを標準搭載しました。セットアップS/W「FR-Configurator」(別売り)をパソコンにインストールすれば、設定の保存や移植が簡単にできるほか、高速オシロ機能でインバータの各種出力データ(出力周波数・出力電流波形・出力電圧等)を測定できます。
3.充実の拡張性
より高度に使用するための内蔵形オプション基板を用意しており、デジタル入出力やアナログ出力の増設、CC-Linkなど主要ネットワークへの対応が可能です。
また、脱着式制御回路端子台を採用しているので、配線を1本1本接続しなおさなくても端子台ごと付け替えればインバータが交換できます。
【 お客様からのお問い合わせ先/資料請求先 】
三菱電機株式会社 機器計画部
〒104-6215 東京都千代田区丸の内2-7-3(東京ビル)
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