レーザーテック、フォトマスク欠陥検査装置「MATRICSシリーズ」を発売
新製品フォトマスク欠陥検査装置
「MATRICS シリーズ」を発表
【概要】
レーザーテックは、設計ルール65nm 以降の半導体デバイス用フォトマスクに対応する新製品“フォトマスク欠陥検査装置「MATRICS シリーズ」”を製品化し、12月より受注を開始します。
MATRICSシリーズは、マルチダイモード専用のX651,シングルダイモード専用のX652,マルチダイモード・シングルダイモード兼用のX653の3モデルをラインアップ致します。
*MATRICS: Mask Transmission/Reflection Image Comparison System
【背景】
レーザーテックは、1976年よりフォトマスク欠陥検査装置を開発・販売し,本分野で長い歴史と経験を持つ会社です。この度発表するMATRICSシリーズは、今までのプラットフォームを一新すると共に、最先端の技術を結集し、高い検出感度を達成致しました。
フォトマスクは半導体デバイスの回路パターン原版という性格上、常に高い品質が要求されます。加えて、半導体デバイスパターンの微細化と位相シフト・OPC(Optical Proximity Correction = 光近接効果補正)技術の普及に伴い、フォトマスクパターンは益々微細かつ複雑なものとなっています。一方、ArFリソグラフィを用いているウェハファブで、フォトマスク上のヘイズ・成長性異物の問題が顕在化しており、定期的なマスク検査の重要性が非常に高まっています。
このような状況において、リーズナブルなコストとハイスループットで、微細かつ複雑なフォトマスクパターンを高感度で検査できる装置が待ち望まれていました。レーザーテックのMATRICSシリーズは、正にこの要望に答えるものです。
【特長】
・ EPSM, APSM各最先端の位相シフトマスクに対応。
・ Assist Bar, Serif, Hammer Head等のOPC(Optical Proximity Correction=光近接効果補正)マスクに対応。
・ 光源に248nmの輝線を有する水銀キセノンランプを使用し、レーザー光源に比べ安いランニングコストを達成すると共に、容易なメンテナンスを可能にしています。
・ OHT等によるフォトマスクの自動搬送に対応可能。(オプション)
・ ペリクル貼り付け後のフォトマスクも検査可能。
・ 電源・制御系統も本体に内蔵したコンパクト設計(W:1555mm x D:2555mm)。
【用途】
・ フォトマスク製造工程における出荷前検査
・ ウェハファブにおけるフォトマスクの受入検査および定期検査、ヘイズ検査
【構成】
・ 検査部、制御部および搬送部等を一体化した筐体
【主な仕様】
・ 検査方式: マルチダイモード(アレイモード含む)
シングルダイモード
及びこれらの複合検査
・ 検査光: 3モード(透過光、反射光、透過/反射同時照明光)
・ 検出感度: 最高感度30nm
*検出感度は欠陥タイプ、検査方式により異なります。
・ 検査時間: 105 分/100mm□(ノーマルスキャン)
: 60 分/100mm□(ファーストスキャン)
マスクサイズ: 6025
【標準販売価格】
・ 本体価格 7~9億円(価格はモデル・仕様により異なります)
【受注・販売目標台数】
・ 2007年度 受注目標 7台
【受注開始時期】
・ 2006年12月