日本新薬、米社と骨髄異形成症候群治療剤「バイダザ」のライセンス契約を締結
骨髄異形成症候群治療剤「バイダザ(R)」のライセンス契約締結について
日本新薬株式会社(本社:京都市、社長:初山一登)は、11月21日、ファーミオン社(Pharmion Corporation、本社:米国コロラド州ボルダー市、社長兼CEO: Mr. Patrick J. Mahaffy)と、造血器腫瘍の一種である骨髄異形成症候群治療剤「バイダザ(R)」のライセンス契約を締結しました。本契約により、当社は日本における本剤の独占的開発権及び独占的販売権を取得しました。
骨髄異形成症候群(MDS)は、治療に難反応性で、高率で白血病への移行がみられる予後不良の疾患です。主な症状には、貧血による全身倦怠感、白血球減少による易感染性、血小板減少による出血傾向や、また合併症として、頻回輸血による鉄沈着に基づく多臓器障害などがあげられます。この疾患は高年齢層に多く、日本における患者数は約8,000人と推計されます。日本ではMDSに対する有用な治療法が確立されておらず、新しい薬剤の開発が望まれています。
腫瘍細胞のDNAでは、異常なメチル化が高頻度にみられ、細胞をがん化させますが、本剤はこの異常なメチル化を阻害することにより、細胞を正常な分化増殖へと導く作用を有しています。既に販売されている米国では、寛解をもたらすことが難しいMDS治療の第一選択薬として使用されています。本剤の導入により、当社は、重点領域としている血液がん領域の拡充を図っていきます。
MDS:Myelodysplastic syndrome(ミエロディスプラスティック シンドローム)
◆ファーミオン社の概要
【所在地】 米国コロラド州ボルダー市
【代表者】 Mr. Patrick J. Mahaffy (パトリック マーフィー)
【設 立】 2000年
【業務内容】 医薬品(血液、癌領域)の開発及び販売
【売上高】 2005年:$221.2 mil (約249.8億円/$=¥113)
【従業員】 約275名
以 上