出光興産、5月1日出荷分から機能化学品の価格を引き上げ
機能化学品の価格改定について
当社(本社:東京都千代田区、社長:天坊 昭彦)は、このたび、機能化学品の下記商品について価格改定を実施します。
1.対象商品および価格改定幅
※添付資料を参照
2.実施時期
5月1日(火)出荷分より
3.背景・理由
昨年末から年初にかけて比較的安定していた原油・ナフサ価格は、2月に入り急激に高騰しています。ドバイ原油価格は1バレル当たり65.8ドルを4月半ばに記録し、輸入ナフサ価格もt当たり680ドル以上に達しています。これは、OPEC諸国による原油減産、米国での低水準な原油・ガソリン在庫量の推移、さらにはアジアエチレンメーカー各社の堅調な需要と台湾・韓国での大型エチレン装置の新増設が要因です。
また、ビスフェノールAの原料の8割を占めるベンゼン価格の世界的な需給タイト化と原油価格高騰により、米国湾岸のスポット価格は、4月に過去最高のt当たり1,200ドルに到達しております。
5月以降は、米国でのドライブシーズンによるガソリン需要期も控えており、原油およびナフサ価格は今後も高値が続くと見込まれます。そのため、第2四半期(4-6月)の国産ナフサ価格は、kl当たり57,000円レベルになると見込まれます。
このような急激かつ大幅な原料価格の上昇により、今回価格改定を実施することにしました。また、昨年から未決着であったアクリル酸エステルの値上げについても、今回の値上げにあわせ早期決着を行います。