横浜銀行向け「ATMコーナー盗撮カメラ画像巡回システム」の運用開始について
~小型カメラを悪用したATM利用客情報の盗撮防止サービス~
ALSOK綜合警備保障株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:村井温、以下ALSOK)は、通信ネットワークを利用したATMコーナー盗撮カメラ検知の新セキュリティサービス「ATMコーナー盗撮カメラ画像巡回システム」の運用を株式会社横浜銀行(本社:神奈川県横浜市みなとみらい、頭取:小川是)の有人店舗および無人店舗のATMコーナー約530箇
所で平成18年9月完了予定にて順次開始します。
1 経緯
最近、金融機関のATM機等に無線式の小型カメラを設置し利用客の暗証番号やカード番号などを盗撮して不正出金する新手の犯罪が発生し大きな社会問題となっていますが、ALSOKではこの種の犯罪を防止するため、横浜銀行ATMコーナーと横浜銀行自動機サービスセンターおよびALSOKコスモ指令センター間を大容量高速回線で結んだ統合セキュリティーネットワークとしてのシステムを構築いたしました。あたかも警備員が常駐するかの如くATMコーナーを画像で確認するもので「安心してご利用できるATMコーナー」を提供するためのシステムとして運営されます。
※ALSOKコスモ指令センター:金融機関のATMに対応するALSOKのサービスセンター
2 内容
(1)「盗撮カメラ画像巡回システム」は、遠隔画像ネットワークシステムを基盤とし、盗撮映像電波の検知と異物設置の検知により構築されております。
ア 盗撮映像電波の検知
ATM機等に不正に盗撮カメラが設置され盗撮映像電波が発信された場合、当該発信電波をセンサーにより検知し、画像を横浜銀行自動機サービスセンターならびにALSOKコスモ指令センターに送信します。
イ 異物設置の検知
ATMコーナーまたはATM機等に異物が設置された場合、当該異物の設置を検知し、画像を横浜銀行自動機サービスセンターならびにALSOKコスモ指令センターに送信します。
(2)画像を受信したコスモ指令センター員は、受信した画像により当該ATMコーナーの状況を確認し、異常が確認された場合は横浜銀行自動機サービスセンターへ状況を報告し、要請によりALSOK警備員による当該ATMコーナーの現場確認を実施します。また必要に応じて警察やその他の関係先に通報します。
3 拡張付加機能
本システムは、次の拡張付加機能を有しております。
(1)防犯カメラ画像データは録画装置に現地で記録保管されますが、本システムではこれに止まることなく、銀行ATM監視センターならびにALSOKコスモ指令センターから画像検索できます。また、ATMコーナー設備の遠隔制御に連結することによりコーナー内の機器の動作停止機能や、ATMコーナー内で不審事案が発生した際にセンター側から不審者等へ直接音声で、警告を発する機能を有しております。
さらに、撮影されたカメラ映像データをセンター側へリアルタイムで伝送することにより長期間のバックアップ保管のサービスが可能です。犯罪発生時の画像検索に速やかに対応できるため、預金者保護対策に積極的に対応することができます。(2)構築されたネットワークはセキュリティー面以外にも、日常のご利用客様からの操作問い合わせにも活用できます。銀行ATM監視センター側で従来コーナー内に設置されたインターフォン音声のみで対応されていたものが、コーナー映像をリアルタイムで確認しながら対応ができ、ご利用客様のお問い合わせ等に対し、きめの細かい応対が可能となります。また、コーナーに専用のディスプレイを設け関連情報を提供していくなど一歩進んだCS向上店舗サービスにつなげていくことが可能となります。
4 他金融機関への展開
ALSOKは本システムの他金融機関への展開を予定しております。
※株式会社横浜銀行より金融記者クラブおよび横浜経済記者クラブに対して、本件に関連するリリースを同時に実施しております。
以上