ミタルコ社保有アルミ製錬工場売却のこと
当社は、当社100%子会社の米国法人Mitalco Inc.(添付「1.Mitalco Inc.概要」ご参照)が保有する米国アルミ製錬2工場(メリーランド州Eastalco工場とワシントン州Intalco工場)の32%持分を、同61%の持分を保有する米国法人Alcoa Inc.(添付「2.Alcoa Inc.概要」ご参照)に売却する方針を固め、6月27日付けで同社と合意に至りましたのでお知らせ致します。
Eastalco工場においては、2005年12月末に期限到来した電力長期供給契約について、経済性の有る条件での更改ができなかったため、2006年1月以降操業を停止しております。また、Intalco工場は、本年9月末で期限到来する電力供給契約について条件を交渉中です。米国における電力価格の上昇を背景に、Mitalco社は電力調達契約の条件悪化を踏まえて、2005年及び2006年3月期に多額の固定資産評価損を計上いたしました。かかる状況のもと、当社は両工場のパートナーであるAlcoa社他とMitalco社持分の売却交渉を行ってまいりましたが、今般両工場に関る権利義務全てをAlcoa社に移転することで合意したものです。なお、両工場のそれぞれ7%の持分を保有するYKK株式会社も、Alcoa社への持分売却に合意しました。
当社2007年3月期連結決算業績において、上記当社持分売却による追加的費用は発生しない見込みです。
アルミは世界的に安定的な需要の増加が見込める重要素材であり、当社にとってもアルミ事業を中核事業の一つと位置付ける戦略に変更ありません。今後も引き続きアルミ関連既存投資の更なる拡大に加え、新たな投資事業参画への可能性を追求して参ります。
※添付資料:「Mitalco Inc.及びAlcoa Inc.概要」