松下電工、LED方式SPOT型紫外線硬化装置「アイキュア」V2シリーズを発売
クラス最強出力 4,000mW/cm2(当社従来比25%アップ)を実現した
LED方式SPOT型紫外線硬化装置Aicure(アイキュア)V2シリーズ新発売
松下電工マシンアンドビジョン株式会社(松下電工100%出資連結会社 本社:松下電工 門真本社内 社長:森 英明)は、これまでクラス最強照射強度の性能を備えていたLED方式SPOT型紫外線硬化装置Aicure(アイキュア)の出力を、さらに25%アップし、V2シリーズとして2006年8月1日から発売します。
LED照射部をパワードライブする新回路の開発に成功し、当社従来品比25%アップのUV強度、4,000mW/cm2を達成。このクラスでは最高出力を更新。ランプ方式の紫外線硬化装置と同等の紫外線照射強度を実現しました。
さらに紫外線照射強度のアップだけでなく、LED光源推定寿命も30,000時間*2と、長寿命化(当社比50%アップ)も実現し、ランニングコストの低減も図りました。
今回のバージョンアップ新商品発売を機に、紫外線照射サイズのバリエーションを5種類用意し、より多くのアプリケーションに対応できるようにしました。
■主な用途
・デジタル機器・携帯電話などのレンズモジュールユニット組立
・Blu-ray Diskレコーダー、HD-DVD(High-Definition DVD)などの光ピックアップ組立
・光通信用スイッチ・リレーなどの光学部品組立など
■今回の新商品に追加された拡張機能と性能
(1)LED方式でクラス最高出力を達成。当社従来品比25%アップの4,000mW/cm2*1を実現。
(2)パワーモードと高精度モードの2種類のモードを搭載
(3)30,000時間*2と光源の長寿命化で、ランプ交換のコストと手間を削減
*1 ANUJ61423ヘッド、周囲温度25℃
*2 初期3,000mW/cm2出力設定、警告温度未満での使用時推定寿命、当社従来比50%アップ
■追加拡張した主な特長
(1)クラス最高出力の4,000mW/cm2*1
新規にコントローラに「パワーモード」を搭載し、従来比25%アップの紫外線強度を実現。UV光源LEDをパワードライブする新回路を開発し、既存のヘッドで、従来よりも25%高い紫外線強度を実現しました。
また、照射強度が高出力になりますので、照射範囲が広くなっても、余裕を持った照射強度を得ることができます。
照射径 ヘッド部 *3 パワーモード 高精度モード
Φ3 ANUJ61423 4,000mW/cm2 3,200mW/cm2
Φ4 ANUJ61424 3,250mW/cm2 2,600mW/cm2
Φ6 ANUJ61426 1,530mW/cm2 1,220mW/cm2
Φ8 ANUJ61428 850mW/cm2 680mW/cm2
Φ10 ANUJ61420 260mW/cm2 210mW/cm2
*1 周囲温度25℃
*3 ヘッド+レンズセット品番
(2)ランニングコストを抑制する光源の一層の長寿命化を実現
照射強度をパワーアップすると同時に、光源寿命の長寿命化を実現しました。
※添付資料参照
■従来品と共通の特長
(1)赤外線を含まない低温紫外線照射で、温度上昇による熱歪みを抑制
光源にLEDを使い、赤外線(熱線)を含まない照射波長365nmのクリアな紫外線を利用しているため、低温の紫外線照射が可能になり、レンズや硬化樹脂の温度上昇を抑制し、部品や材料の熱による歪みを抑制できます。そのため、高精度な接着が求められている工程には必要不可欠な装置です。
当社実験データでは、従来ランプ方式は、40秒の照射で、約50℃の温度上昇がありましたが、LED方式で4℃以下の温度上昇に抑制できます。
(2)信頼性の高いUV照射を実現するヘッドフィードバックコントロール機能
「高精度モード」でフィードバックコントロールを行います。
小型ヘッドに温度センサを内蔵し、LED点灯による温度上昇を常時モニターし、UV照射強度フィードバックを行います。これにより周囲温度に影響されにくい、安定したUV照射を実現します。
(3)クラス最小 70VAの低消費電力で、電気代はランプ方式従来品比4分の1*4
LED使用で、ランプ方式と比較して消費電力が抑えられ、電気代の節約も可能です。
*4 当社200Wランプ方式従来品ANUP5204比較
以上