リアルビジョン、台湾ＸＧＩ社と医療機器・遊技機器分野に関して業務提携
台湾ＸＧＩ社との医療機器及び遊技機器分野における業務提携について
当社は、台湾のグラフィックスＬＳＩ及びボードメーカーのＸＧＩ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ Ｉｎｃ．（以下、ＸＧＩ社）と、医療機器分野及び遊技機器分野の製品開発並びに販売に関し、本日、業務提携をいたしました。ＸＧＩ社は２００３年６月に設立され、本社は台湾台北市に位置し、主にパソコン及び携帯端末等にグラフィックスＬＳＩ及びボードを供給しております。当社の持つカスタムグラフィックス技術（アプリケーション分野ごとに要求されるハード及びソフトの固有技術）と、ＸＧＩ社の持つ世界最高水準のグラフィックスＬＳＩ及びボード開発技術を融合させ、上記２つのアプリケーション分野において、業界最高水準の製品開発を進めてまいります。
１．医療機器分野における提携について
当社とＸＧＩ社は、３ＤグラフィックスＬＳＩを搭載した医療機器向けグラフィックスボードを共同で開発し、当社が医療機器分野においてワールドワイドに独占的に販売を行います。
当該グラフィックスボードは、２メガピクセルと３メガピクセルの高解像度液晶モニターに対応するもので、３品種、開発いたしました。３品種とも新しいパソコンのインターフェイスであるＰＣＩ－Ｅｘｐｒｅｓｓをサポートし、医療画像を高解像度で高速に３Ｄ表示することができます。また、当該グラフィックスボードは、医療機器分野の参照用途向けに開発され、電子カルテ、インフォームドコンセント（医師から患者への説明）及び先端医療機器であるＣＴやＰＥＴデータの３Ｄ化等のニーズに対応するものであり、今後の市場拡大が期待されております。当社は、当該グラフィックスボードを、ＶＲＥｎｇｉｎｅ／ＸＭＤシリーズとして製品化し、当月よりサンプル出荷を開始、当期第４四半期より量産出荷を開始いたします。
医療現場において、医療画像の活用は、益々、進むと同時に、そのニーズも読影（診断）用途から参照用途まで多様化が進むことが予想されております。当社はＸＧＩ社と提携し、医療現場のニーズに的確に対応した製品の開発を今後も推進してまいります。
２．遊技機器分野における提携について
遊技機器分野においては、従来より、当社とＸＧＩ社は協力し製品開発及び販売を行ってまいりました。これまで、ＸＧＩ社の３ＤグラフィックスＬＳＩと当社が開発した遊技機器向けのソフトウエア開発キット（遊技機器向け専用のドライバソフト、ＯＳ及びライブラリィ等）をバンドルし、遊技機器のコンテンツでも主に３Ｄアニメーション（オリジナルキャラクターやアニメのキャラクター等によるコンテンツ）向けに、当社が販売してまいりました。
今般の提携により、技術的に連携を深耕させ、３Ｄアニメーションをさらに高速化した製品と３Ｄムービー（ドラマや人気歌手等の実写に３Ｄキャラクター等を合成したコンテンツ）に対応する製品の開発を進めてまいります。高速版３Ｄアニメーション向け製品は当期第３四半期より、３Ｄムービー向け製品は当期第４四半期より当社が販売を推進してまいります。
また、ＸＧＩ社との技術提携のもと、ＸＧＩ社の次世代製品を含む３ＤグラフィックスＬＳＩを核としてインテグレーションを積極的に進め、高速版３Ｄアニメーション向けのモジュール製品と３Ｄムービー向けモジュール製品を来期上期より販売開始する計画です。
３．当期連結業績に与える影響
医療機器分野の新製品であるＶＲＥｎｇｉｎｅ／ＸＭＤシリーズの販売については、平成１８年５月１９日公表の連結業績予想に折り込み済みであります。また、遊技機器分野の新製品である高速版３Ｄアニメーション向け製品及び３Ｄムービー向け製品については、ＬＳＩの量産販売が開始されるのが来期以降の見通しであり、当期連結業績に与える影響はございません。従い、現段階において、本業務提携による当期連結業績に与える影響はございませんが、今後、ＶＲＥｎｇｉｎｅ／ＸＭＤシリーズ等の販売及び受注等の状況に応じ、開示ルールに従い、適時、公表してまいります。
＊ＸＧＩ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ Ｉｎｃ．（http://www.xgitech.com）について
ＸＧＩ社は、２００３年６月に設立され、本社は、台湾台北市に位置しております。同社は、最先端のビジュアル・プロセッシングを目標としたＧＰＵ（Ｇｒａｐｈｉｃｓ Ｐｒｏｃｅｓｓｏｒ Ｕｎｉｔ）のＬＳＩ設計を行う、ファブレス半導体メーカーです。
〔ＸＧＩ社の概要〕
商 号：ＸＧＩ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ Ｉｎｃ．
所在地：台湾台北市
Ｐｒｅｓｉｄｅｎｔ：Ｊｏｎａｔｈａｎ Ｓｈｙｉ
設立年月日：２００３年６月
主な事業内容：グラフィックスＬＳＩ及びボード等の開発・製造・販売
（注）平成１８年１０月１７日現在、当社との資本的関係、人的関係はありません。
以 上