NTTカードソリューションとネット・タイム、バイオメトリクス対応ICカードセキュアシステムを提供
ICカードと生体認証が連動したPCセキュリティシステム
「バイオメトリクス対応 ICカードセキュアシステム 『SecureLOCKey+(セキュアロッキー プラス)』」の提供開始について
株式会社エヌ・ティ・ティ・カードソリューション(代表取締役社長 高野博明、本社:東京都港区、以下NTTカードソリューション)と株式会社ネット・タイム(代表取締役社長 中原精一、本社:東京都新宿区、以下ネット・タイム)は、「バイオメトリクス対応 ICカードセキュアシステム『指紋認証API for DDS』」(※1)を「SecureLOCKey(セキュアロッキー)」(※2)に組込んだバイオメトリクス対応のPCセキュリティ製品「SecureLOCKey+(セキュアロッキー プラス、以下 本製品)」の提供を、平成18年10月18日(水)より開始いたします。
1.概要
本製品は、ICカードを使用し、PCへのログイン認証/ロック解除を行うスタンドアローンで利用するネット・タイムのPCセキュリティ商品「SecureLOCKey」に、西日本電信電話株式会社(代表取締役社長 森下俊三、本社:大阪府大阪市、以下NTT西日本)とNTTカードソリューションの共同開発による生体認証技術とICカードを組合せた「バイオメトリクス対応 ICカードセキュアシステム『指紋認証API for DDS』」を組込んだ製品、つまり指紋認証が「+(プラス)」された製品です。
(1)主な機能
・PC利用時の本人認証(ICカード+指紋認証)
・自動ログイン/ロック解除
・ログ収集機能
・ICカード登録機能
・設定情報エクスポート/インポート機能
・緊急ログオン機能
・管理者カードによるロック解除
・緊急ロック解除パスワードによるロック解除
・指紋登録/削除機能(管理者ツール)
・緊急パスワード生成機能(管理者ツール)
・ログオン許可ユーザ制限機能
(2)オプション機能
・ログ収集サーバ
2.特徴
(1)ICカードと指紋認証の2要素認証によるセキュリティ向上
PCを利用する際には、いつもお使いのWindowsのユーザID・パスワードだけではなく、"PCの鍵"として登録したICカードが必要となります。さらに、そのICカードに登録された指紋情報と利用者の指紋が照合されなければ利用できないという、より高いセキュリティ環境を実現します。
(2)DDS製指紋認証ユニット「UBF-blue」(※3)の採用
指紋認証分野で著名な株式会社ディー・ディー・エス(代表取締役社長 三吉野健滋、本社:愛知県名古屋市、以下DDS)の指紋認証ユニットおよび独自アルゴリズム「周波数解析法(※4)」を採用しているため、なりすましに強く、指紋登録拒否が"0%"という他社にはないメリットがあります。
(3)生体情報の管理稼動の削減
生体情報はICカード内に格納されているため、指紋データを格納したデータベースを設置する必要がなく、生体情報の管理稼動を削減することが可能です。
(4)カンタン設定
ICカードは、パソコンに接続されたICカードリーダ/ライタにかざすだけで、ご利用が可能になります。指紋の初回登録は、ICカードの初回利用時に自動的に登録画面が起動しますので、誰でも簡単に登録作業が行えます。
(5)ログの一元管理(オプション機能)
ログ収集サーバを導入することで、いつ、誰が、どのPCを使ったのか?といった、ICカードの利用状況、Windowsへの自動ログオン状況等のログ収集機能の一元管理をお手軽なコストで実現できます。万一、不正使用が発生しても追跡可能ですので、更なるセキュリティ強化が図れます。
3.商品構成
(1)ハードウェア
・指紋認証センサ UBF-blue(DDS製)
・非接触ICカードリーダ/ライタ
・指紋認証用ICカード
(2)ソフトウェア
<基本パッケージ>
「SecureLOCKey+」基本パッケージ(10ライセンス)
<追加ライセンス>
・「SecureLOCKey+」ユーザライセンス
・「SecureLOCKey+」クライアントライセンス
<オプション>
・ログ収集サーバソフトウェア
4.参考価格
(※ 関連資料を参照してください。)
5.提供開始日
平成18年10月18日(水)
6.各社の役割
(1)NTTカードソリューション
・本製品導入におけるコンサルティング、販売
・本製品に関わる機器の調達、カード設計・発行業務の実施
・本製品の保守
・本製品の総販売代理店
(2)ネット・タイム
・本製品の提供
7.導入事例
大手通信工事会社様(A社)において、本製品の導入が決定しました。A社様は、NTTグループの固定電話、ブロードバンド回線等の故障時のお客様対応システムとして、故障修理支援システムを開発・運用しております。
この故障修理支援システムについては、スピーディなお客様対応を実現させるため、モバイル端末でお客様情報、設備情報等へアクセスを行います。このモバイル端末におけるセキュリティ強化策の一つとして、ログイン時の本人認証強化を図るために本製品を導入します。
・導入規模:約3000クライアント
・導入時期:11月下旬~(予定)
※1 バイオメトリクス対応 ICカードセキュアシステム「指紋認証API for DDS」
バイオメトリクス対応ICカードセキュアシステムは、NTT西日本とNTTカードソリューションが共同開発し、平成17年9月に提供を開始いたしました。ICカード内の様々なアプリケーションへのアクセスに対して、バイオメトリクス認証を用いることで強固な本人特定を可能とした認証システムです。その第一弾としてDDSの指紋認証装置を採用した「指紋認証API for DDS」のSDK(ソフトウェア開発キット)を、NTTカードソリューションが販売しています。
※2 SecureLOCKey(セキュアロッキー)
ネット・タイムが開発・提供している、ICカードを使用してPCのログイン認証/ロック解除を行うPC向け情報セキュリティツールです。これまで、FeliCaカードのみの対応でしたが、本製品販売と同時にELWISEカードへの対応も行いました。製品群としては、SecureLOCKey FeliCa版、ELWISE版、SecureLOCKey+の三製品がラインナップされます。
※3 UBF-blue
UBF-blueは、DDSが開発・販売する、スイープ型指紋センサを採用した小型軽量のUSB接続の指紋認証ユニットです。センサ表面に指紋が残ることなく、センサ面のクリーニングが不要です。
※4 周波数解析法
周波数解析法とは、指紋紋様パターンをスライスした断面を波形とみなし、波形スペクトル系列を特徴情報として利用し、最大相関を求めて照合を行う指紋認証アルゴリズムです。従来の指紋認証システムでは、指先の摩擦や手荒れ、乾燥などが原因で登録できない、すなわち指紋認証を使用することができない方が一定の割合(数%程度)で存在しましたが、本アルゴリズムを用いることで、指紋登録拒否率"0"を実現しています。
●会社概要
(※ 関連資料を参照してください。)