昭和電工、アルミニウム一般箔事業から撤退
アルミニウム一般箔事業からの撤退について
昭和電工株式会社(社長:高橋 恭平)は、本日の取締役会において、食品の包装用等に使用されるアルミニウム一般箔事業からの撤退を決議いたしました。これにともない製品の受注は本年12月15日、販売は2007年4月末をもってそれぞれ終了いたします。
撤退にともなう設備の除却および撤去費用等により約13億円の損失が発生する見込みですが、既に一部は引当金を計上済みであり、当期業績への影響は軽微です。また、本事業に関係する従業員については、当社小山事業所(栃木県小山市)内において全員を他部署へ配置転換する予定です。
国内におけるアルミニウム一般箔市場は、成熟化に伴う需要の減少により供給能力過剰の状態が長期にわたり続いていることに加え、昨年からのアルミニウム地金の高騰による製造コストの上昇が追い打ちをかけ、事業採算性の一段の悪化を招いております。このような環境下、今後の収益の改善も見込めないことから、今般、本事業からの撤退を決定いたしました。
なお、当社連結子会社「昭和電工パッケージング株式会社」(本社:神奈川県伊勢原市、社長:遠藤 政宏)は、アルミニウム箔を使用した各種高機能包装材料を生産していますが、現在、電子材料を中心に好調に推移していることから、今後とも事業の強化・拡大を図ってまいります。
当社は、2001年の昭和アルミニウム株式会社との合併以来、アルミニウム事業の構造改革を精力的に進めてまいりました。本年についても、昭和アルミ加工株式会社の清算、アルミニウム合金事業の住友商事株式会社との統合等を実施いたしました。今般のアルミニウム一般箔事業からの撤退も構造改革による事業強化策の一環です。また、今後成長が期待されるコンデンサー用高純度アルミ箔・カーエアコン用熱交換器・高機能アルミ部材「ショウティック(R)」等への積極投資や国際展開等をさらに推進し、アルミニウム事業全体の収益力の強化を図ってまいります。
以上