日本百貨店協会、9月の全国百貨店売上高概況を発表
●全国百貨店 ・ 売上高概況
全国百貨店売上高 9月
【 概況 】
本年3月以来のプラスに
前半は残暑の影響から動きが鈍かったが、中旬以降は気温の低下から秋らしい天気となり、秋物衣料等季節商品の動きも順調な展開をみせ、1.0%と本年3月以来6か月ぶりのプラスとなった。
・調査対象百貨店 96社 276店
・売上高総額 5,636億円余
・前年同月比 1.0%(店舗数調整後)
・最近の3か月移動平均値(前年同期比)の推移は、1-3月0.7%、2-4月0.7%、3-5月0.2%、4-6月-1.3%、5-7月-1.6%、6-8月-1.6%、7-9月-0.6%となった。
【 地区別概況 】
地方が2か月連続プラスに
都市は0.4%と6か月ぶりにプラスとなった。10都市以外の地区は2.1%と前月を上まわり2か月連続のプラスとなった。
都市の動きをみると、
・旧分類の6大都市では、前年の万博需要の反動や大口需要の減退等のマイナス要因もみられたが、気候要因の好転や改装効果や催事効果から季節商品中心に動きがみられた。
・その他の都市は、すべての都市がプラスとなった。仙台は6か月連続、広島は3か月連続のプラスであった。
・商品では、家庭用品を除く主要4品目がプラスとなった。特に衣料品が0.9ポイントの上げ要因となった。
地方の動きをみると、
・関東地区は8か月連続、中部地区が9か月連続のプラスとなった。
・それ以外の地区では、中国地区が5か月ぶりに、また九州地区が6か月ぶりにプラスとなった。
・商品的には都市同様に家庭用品を除く主要4品目がプラスとなった。衣料品が1.1ポイントの上げ要因となった。
【 商品別概況 】
衣料品、身のまわり品、雑貨、食料品がプラス
衣料品は中旬以降に動きが活発化し、身のまわり品、雑貨、食料品も季節商品中心に動きがみられプラスとなった。家庭用品は引き続き前年割れと低迷した。
衣料品の動きをみると、
・前半は残暑の影響で苦戦したが、中旬以降は秋らしい気候に恵まれ、季節衣料中心に動きをみせ、2.4%と6か月ぶりのプラスとなった。
・紳士服関係は、スーツ等重衣料に動きをみせ6か月ぶりに、また婦人服関係は、コートやワンピースに動きがみられ、再びプラスとなった。
身のまわり品、雑貨の動きをみると、
・身のまわり品は、婦人靴やハンドバッグ等全般に動きがみられ、2か月連続でプラスとなった。
・雑貨は、化粧品や宝飾・貴金属等に引き続き動きがみられ、2か月連続のプラスとなった。
食料品、家庭用品の動きをみると、
・食料品は、催事や改装効果等から全般に動きをみせ、2か月連続のプラスとなった。
・家庭用品は、一部に大口需要もみられたが、全般的には需要低迷の状況が続き、引き続き前年割れとなった。