BMWJ、SAV「BMW X3」をマイナーチェンジし発売
新型BMW X3がマイナーチェンジ
さらに俊敏な走りと高い運動性能へとすべてが一新
ビー・エム・ダブリュー株式会社(本社:千葉市美浜区中瀬1-10-2、代表取締役:ヘスス・コルドバ)は、俊敏な走りと高い運動性能で評価を得ているBMWのスポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)のBMW X3を、よりパワフルな新型エンジン、新型6速オートマチック・トランスミッション、斬新なエクステリア・デザイン、さらに高品質のインテリアへと変更し、10月20日(金)より予約注文受付を全国のBMW正規ディーラーにて開始すると発表しました。なお、納車は11月以降順次行います。
< メーカー希望小売価格 >
BMW X3 2.5si ¥5,540,000.-
BMW X3 3.0si ¥6,280,000.-
※右ハンドルのみの設定。価格は消費税込み、その他税金、登録諸費用は含まず。
【 新型BMW X3のポイント 】
● 最新の直列6気筒エンジンはマグネシウム-アルミニウム合金製クランクケースを使用し、重量を軽減すると共に、X3 3.0siでは200kW(272ps)、X3 2.5siでは160kW(218ps)の最高出力を発揮。
● 変速に要する時間が従来のオートマチック・トランスミッションと比べて最大50%短縮され、この上ない変速の素早さ、正確さ、効率の高さを実現した新設計の6速オートマチック・トランスミッションを採用。
● インテリジェント4WDシステム「xDrive」によりオンロードでのダイナミックなハンドリング特性に加え、オフロードでの優れた走破性を実現。
● ボディカラーと一部同色の前後バンパーを採用し、BMW X3の上質でスポーティかつエレガントな外観を強調。
● 新しいシート生地やトリムを採用し、さらに洗練されたインテリアが上質な室内空間を提供。
【 エンジンは性能向上と軽量化を両立 】
新型BMW X3のラインナップには、軽量で強度と効率性に優れた直列6気筒エンジンが2種類用意されます。新型BMW X3 3.0siには、自然吸気エンジンとしてはこれまでで最もパワフルな3.0リッター6気筒エンジンが搭載されます。滑らかな吹き上がりと信頼性で定評のあるこのエンジンは、いまや200kW(272ps)の最高出力と315Nmの最大トルクを誇ります。一方新型BMW X3 2.5siの2.5リッター6気筒エンジンは、最高出力160kW(218ps)、最大トルク250Nmを発生。いずれのエンジンも、マグネシウム-アルミニウム合金製クランクケースを持ち、無段階可変バルブ・リフト量制御のバルブトロニックと、冷却水量を必要に応じて変化させる電動ウォーターポンプを装備しています。わずか165kgのエンジン重量は、全てのBMW車に共通する50:50の前後軸重量配分の実現に貢献し、その結果、新型BMW X3に卓越した俊敏性と操縦性をもたしています。
新型BMW X3 3.0siは、静止状態から時速100キロまでをわずか7.2秒*(7.8秒)で加速し、新型BMW X3 2.5siも8.6秒*(8.9秒)と傑出した動力性能を誇りながら、低燃費を実現しており、従来モデルと比較して新型BMW X3 2.5siは16%、新型BMW X3 3.0siは11%改善しています。
*ヨーロッパ仕様車(自社データ)、()内数値は従来モデル。
【 新型オートマチック・トランスミッションがもたらす運動性能、効率、快適性 】
強力なエンジンの駆動力を最大限に路面に伝えるためには、正確な変速を行うオートマチック・トランスミッションが必要です。変速の素早さ、正確さ、効率の良さを実現した新設計の6速オートマチック・トランスミッションが、この役割を果たしています。
新開発のコンバーター・テクノロジーと高速ソフトウェアの組み合わせにより、変速に要する時間が従来のオートマチック・トランスミッションと比べて最大50%も短縮されています。シフトダウンの際も最適なギアを瞬時に判断し、複数のギアを飛び越して一気に変速を行うので、余分な時差が発生しません。この素早いシフト特性とエンジンとの無駄のない接続をもたらす新型6速オートマチック・トランスミッションは、新型BMW X3のスポーティできびきびしたハンドリングを支えています。さらにエンジン低回転域においても、快適でリラックスした、低燃費の走りを実現しています。
【 インテリジェント・フルタイム4WDシステム:BMW xDrive 】
新型BMW X3は、オンロードにおける俊敏性と運動性能を実現し、オフロードの劣悪な条件でもトラクションを失うことはありません。前輪と後輪への出力配分を無段階に制御するBMWのフルタイム・インテリジェント4WDシステム「xDrive」は、あらゆる走行条件に対応する高い能力を備えており、その動作は並外れて高速、かつ精密です。エンジンからの駆動力は、電子制御多板クラッチを装備したトランスファー・ボックスを介して、最も効率良く駆動力を伝えられるアクスルに優先的に配分します。これは路面状態が変化する状況においても最大の駆動トルクを発揮することができるだけでなく、コーナリング時のオーバーステアやアンダーステア傾向にも瞬時に反応するという、運動性能面に大きく貢献するものです。さらに、空転するホィールに対して自動的にブレーキをかけることで、デファレンシャル・ロックの機能も実現します。これらひとつひとつの機能が一体となって、優れたハンドリング特性を実現し、SAVモデルはもちろん、xDriveを搭載するすべてのクルマの走行性能を支えます。
【 通常走行時のトルク配分は40:60 】
フルタイムで無段階制御を行う4輪への出力配分は、リア・アクスルに対しては高剛性のメインシャフトで、フロント・アクスルに対しては多板クラッチからインターミディエイト・シャフト経由で行われます。通常の走行状態では、フロントとリアへの駆動力配分は40:60です。しかし路面の変化やハンドル操作に合わせてxDriveは反応し、瞬時に最適な駆動トルクを分配します。フロント・アクスルにトラクションがかからない場合、瞬間的に全ての駆動トルクがリアのアクスルに供給されるということも起こり得ます。
また、例えば高速コーナリング時にオーバーステアが発生し始めた場合などにもxDriveは瞬時に対応します。多板クラッチの接合力を高め、フロントにパワーを伝えることで、走行安定性を確保します。極度のオーバーステアが発生した場合、フロント・アクスルに伝えられるトルクは最大75パーセントに達します。このオーバーロック状態は、スリップ率、また結果的にタイヤへの動力伝達率に応じて自動的に調整されます。
【 躍動感を強調する力強いデザイン 】
繊細ながらも精悍さを増したデザインによって、新型BMW X3の外観は変わりました。視覚的に2分割された前後のバンパーはより躍動感のあるデザインとなり、ボディカラーと一部同色で塗装されます。このバンパーも、新型BMW X3の上質でスポーティかつエレガントな外観を強調しています。
BMW Xモデル全車種に盛り込まれている際立つ特徴のひとつが、「シックスアイド・ルック(六つの目)」と呼ばれるフロント・デザインです。クリアガラスの奥にバルブとリフレクターを組み込んだ丸型ヘッドライトは左右に2個ずつ装備され、このクルマの個性にもなっています。これに加え、ヘッドライトから対角線上にあるホィールに向け、外側へ流れるライン上にフォグランプが装備されています。ボディカラーと同色の塗装が施されたバンパー下部のフロント・エプロンと同様に、このデザインが新型BMW X3のパワフルな印象をさらに高めています。また、キドニーグリルは大型化され、より躍動感あふれる力強いデザインになりました。新デザインのリヤ・コンビネーション・ライトには、発光ダイオード(LED)製ランプが使用され、夜間のデザインを際立たせるばかりでなく、昼間でも人目を引く特徴を備えています。またテールゲートからバンパーへ平行に連なるラインも独特です。
新型BMW X3のパワフルな外観は、こうしたデザインからも強調されています。サイドから見ると、ボディ下側を走るラインによって控えめにウェッジシェイプを強調しています。このラインは前後のエプロン下部側面につながり、ダイナミックに広がるラインの印象を強めています。
【 新たな素材を使用し、さらに洗練されたインテリア 】
各種インテリア・パーツの形状や部品間のデザイン的連続性を巧みにアレンジしたことで、新型BMW X3の室内は見事に調和しています。室内に乗り込むと、ひとつひとつの細部に高い質感を目にし、肌で感じることができます。新たなデザインのインテリア・トリムは装着面積が増え、上品かつ上質の室内を演出しています。ドア・ハンドルやエア・コンディショナーのベンチレーションの吹き出し口に使われたクローム・メッキ処理された金属部分、高級レザーおよび高品質のファブリック素材、高質感を演出するルーフライニングの配色とデザイン、ハイクラスな質感を備えた樹脂素材。いずれにも新型BMW X3のインテリアが持つ、精悍でエレガントなキャラクターが反映されています。新デザインの3本スポーク・マルチファンクション・レザーステアリングホィールとドアトリムに設けられた大型のドアポケットは、デザインと手触りで乗る人に高級感を伝えます。このクルマは、自動車をさまざまな目的で利用すると同時に洗練された雰囲気を求める現代のユーザーのスタイルに、高い次元で調和する素晴らしさを提供します。
新型BMW X3には、多くのオプション設定、10色のボディカラー、6色のシート・カラーに加え、インテリア・トリムの素材も5種類用意されており、多彩なカスタマイズが可能です。標準装備に代えて、オプション装備品のスポーツ・シートやレザー・シートも選ぶこともできます(3.0siにはレザー・シートが標準装備になります)。シート・カラーとして用意されたブラック、グレー、サンドベージュは落ち着きのある空間を作りあげ、テラコッタ、アンソラジット、タバックは全体の雰囲気をよりシャープにします。インテリア・トリムについても、クラシックでエレガントなウッド仕上げからスポーティなアルミまで豊富に用意されており、乗る人のスタイルを表現することができます。
【 機能が追加されたDSC 】
新型BMW X3に採用されているDSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)システムは、数々の追加機能によって強化されています。DSCは走行安定性とトラクションの確保はもちろんですが、ブレーキ・システムの機能をより高めるシステムでもあるのです。新型BMW X3では通常のDSCに4つの機能が追加されました。坂道発進の際に、ブレーキペダルから足を離しても車両の後退を防ぐスタート・オフ・アシスタント機能。ドライバーが高速走行時にアクセル・ペダルから急に足を離すとすぐにブレーキに予備圧力をかけ、制動距離を短縮するブレーキ・スタンバイ機能。雨天の高速走行時にブレーキ・パットが周期的にブレーキ・ディスクに軽く接触して水分を飛ばし、制動力を高めるブレーキ・ドライ機能。そして、ブレーキの温度が上がるとブレーキ圧を自動的に上げ、フェード現象を防止する、フェード防止機能。これらの機能が従来のDSCに加わりました。また、DSCには、ブレーキを制御するABS、4つのホイールを個々に制御しデファレンシャル・ロックの役割を果たすADB-X、HDC(ヒル・ディセント・コントロール)のほか、CBC(コーナリング・ブレーキ・コントロール)もこれまでどおり組み込まれています。これら機能が備えることにより信頼感にあふれた揺るぎない走行安定性を実現しています。
【 ゆとりあるスペースと安全性 】
新型BMW X3はBMWのプレミアム・コンパクトSAVモデルとして、高い俊敏性と扱いやすさを備えた魅力的な製品に仕上げられています。また、高い居住性と実用性を兼ね備えた室内は、使い勝手の良さも大きな特徴の一つです。ラゲッジ・スペースは後席を立てたままでも、480リットルの収納容積があり、また、テールゲートが低くデザインされていることから、大きな荷物も容易に積み込むことができます。非対称分割式の後席のシートを折り畳むと、最大で1,560リットルもの容積を備えた空間が出現します。
堅牢な車体構造と、集中制御電子回路によって制御される乗員保護システムを備えた包括的なシステムにより、新型BMW X3は最高レベルのパッシブ・セーフティを確保しています。極めて安定性の高い縦方向のメンバーとクロスメンバーを使用することで、正面衝突時に発生する衝撃エネルギーを意図的に分散させ、吸収させます。また、側面衝突に対しては、サイド・フレームに接続された極めて高い強度の鋼鉄製フックと、ドア内に対角線状に設置された補強材などにより横方向の衝撃の影響を最小限に食い止めます。
室内にはフロントおよびサイド・エアバッグのほか、頭部保護用のカーテン式ヘッド・エアバッグを標準装備しています。このエアバッグは、ピラーのトリムとルーフ内張りの間から展開し、前席と後席の乗員が負傷しないように保護します。新型BMW X3は、5つの座席全てに3点式シートベルトを装備しています。また乗員保護のためベルト・フォース・リミッターも備えられており、さらに前席にはシート・ベルト・テンショナーが装備されています。
【 ビー・エム・ダブリュー株式会社について(2006年9月1日現在) 】
ビー・エム・ダブリュー株式会社は、ドイツ・バイエルン州ミュンヘン市に本社を置く、プレミアム・ブランドに特化した、グローバルな自動車メーカーであるBMW AG(Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft)の100%出資子会社で、欧州自動車メーカー初の全額出資子会社として、1981年に日本に設立されました。以来ビー・エム・ダブリュー株式会社は、当時は珍しかった専売店網の構築に始まり、低金利ローンや認定中古車制度など、さまざまな業界標準を築き、製品、サービス、顧客満足の分野において常に輸入車業界をリードしてきました。ビー・エム・ダブリュー株式会社は全国の279(BMW:187、MINI:92)の正規ディーラー・ショールームを通じてBMWとMINI製品の販売とアフターセールスを提供しています。また、BMW Motorrad(オートバイ)の製品・サービスは、自動車同様、専売店ネットワークを通して提供しています。
ビー・エム・ダブリュー株式会社は、2005年には同社史上最高となる58,582台(BMW:44,980台、MINI:13,602台)の新車を販売しました。また、BMW Motorradは、2,681台を全国のお客様にお届けしています。
ビー・エム・ダブリュー株式会社は現在285人の従業員を雇用しており、関連子会社に金融サービスを提供するビー・エム・ダブリュー・ジャパン・ファイナンス株式会社と、直営販社であるビー・エム・ダブリュー東京株式会社を有しています。
●新型BMW X3 テクニカル・データ
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