三洋エプソン、携帯電話向け超薄型2.2インチa-TFT液晶ディスプレイを開発
携帯電話向け 厚さ1.1mmの超薄型
2.2インチ a-TFT液晶ディスプレイを開発
セイコーエプソングループの三洋エプソンイメージングデバイス株式会社(社長:有賀修二、東京本社:東京都港区浜松町2-4-1、以下 三洋エプソン)は、携帯電話などのモバイル機器に最適な、厚さ1.1mmの超薄型2.2インチ アモルファスシリコンTFT(a-TFT)液晶ディスプレイを開発いたしました。
放送のデジタル化による通信と放送の融合、ネットワーク社会におけるケーブルとモバイルのシームレスな融合により、多様なモバイル機器の開発への期待と、より一層の利便性の向上が期待されています。また、モバイル機器に搭載される中・小型液晶ディスプレイに求められる性能も、高画質や薄型モジュール、低消費電力化など、ますます高まってきています。こうした状況に対応するため、三洋エプソンでは、「いつでも、どこでも、美しいディスプレイを、より使いやすいカタチで提供する(HCL-S戦略)」ことを基本コンセプトに商品・技術開発を展開してまいりました。
このHCL-S戦略の一環として、三洋エプソンは、モバイル機器に要求されるデバイスの薄型化、軽量化に注目し、特に薄型化が進む携帯電話向けとして、厚さ1.1mmの超薄型2.2インチa-TFT液晶ディスプレイを開発いたしました。
超薄型2.2インチa-TFT液晶ディスプレイでは、薄型バックライト、偏光板、薄型ガラス基板などの素材を導入し、厚さ1.1mmの超薄型化に成功しました。また、三洋エプソン独自の透過率を向上させる設計技術により、高表面輝度(350cd/m2以上)も実現したほか、320×240(画素)のQVGAの高精細ディスプレイとなっています。
なお、本液晶ディスプレイは、欧州RoHS指令(*1)の規制をクリアしているほか、高輝度とQVGAの高精細を合わせもつなど動画再生やワンセグ放送の受信にも適した設計となっており、国内外の携帯電話などのモバイル機器向けとして最適です。
三洋エプソンでは、携帯電話市場のほか、今後新たなアプリケーション分野に向けた製品化を推進していく予定です。
超薄型2.2インチa-TFT液晶ディスプレイは、本日より20日までパシフィコ横浜(横浜市)で開催される「FPD International 2006」(主催:日経BP社)に出展しています。
三洋エプソンは、セイコーエプソングループの中長期基本構想SE07「Digital Image Innovation」におけるi3戦略(ディスプレイ)を担う中核会社として、「いつでも、どこでも、美しいディスプレイを、より使いやすいカタチで提供する(HCL-S戦略)」を基本コンセプトに、商品・技術開発に注力し、中・小型液晶ディスプレイのNo.1カンパニーを目指します。
※本液晶のイメージ画像をご希望の方は、下記問い合わせ先までご連絡ください。
以 上
*1:RoHS(the Restriction of the use of certain Hazardous Substances in electrical and electric
equipment)指令。EU加盟国で2006年7月以降に販売される電気電子機器に対し、6つの特定有害物質の含有を規制する。