日清紡と日本無線、ハイパワー型電気二重層キャパシタを開発
定格電圧3V 世界最高クラス
ハイパワー型電気二重層キャパシタを開発
~10月23日からのEVS22に出展~
日清紡と日本無線は、世界に先駆け定格電圧3Vの大容量で高出力の電気二重層キャパシタ※1を開発・商品化してきましたが、このたび世界最高クラスの18.2kW/Lのパワー密度を誇る、ハイパワー型電気二重層キャパシタ「N’s CAP(エヌズ・キャップ)」を新たに開発しました。
このハイパワー型キャパシタを搭載したモジュールは、年内にサンプル出荷し、製品化する予定です。
また、10月23日(月)から28日(土)までパシフィコ横浜(横浜市)で開催される「第22回国際電気自動車シンポジウム(EVS22)※2」へ出展いたします。
展示会場では電気二重層キャパシタ・15V モジュールを搭載した電気自動車C-COMS の試乗会も予定しております。
今回のハイパワー型は、電極部分の材料・構造などを最適化し、内部抵抗値を従来品より半減させることに成功しました。これにより、世界最高クラスのパワー密度18.2kW/L を実現しています。
また、充放電効率が向上し、発熱による劣化が大幅に減少しました。そのうえ、マイナス30度の低温環境下においても、従来どおり高い充放電性能を保持しています。
自動車・建設機械・産業機械などの分野には、大電流で頻繁な充放電が必要となる用途があります。
この新しい製品をピークアシスト※3用電源として用いることにより、電気二重層キャパシタ・モジュールの用途がさらに拡がると期待されます。
【ハイパワー型N’s CAP のパワー密度】
容量 パワー密度(kW/L)
250F 18.2
500F 15.6
1000F 13.5
※1 電気二重層キャパシタ「N’s CAP」
電解質にイオン液体「DEME(デメ)」を使用し、電極に重金属ではなく活性炭を使用しているので環境負荷が少なく、充放電の繰り返しが可能な蓄電装置
※2 第22回国際電気自動車シンポジウム(EVS22)
EVS 展示会は、電気自動車・ハイブリッド車・燃料電池車の分野における最の国際展示会です。環境に優しく、省エネルギーに貢献する電動車両関連技術と各国の啓発・普及努力を総合的に紹介いたします。
EVS:International Battery, Hybrid and Fuel Cell Electric Vehicle Symposium は、電気自動車・ハイブリッド車・燃料電池車等電動車両関連分野における世界最大の国際シンポジウムです。1969年、米国アリゾナ州フェニックスで第1回が開催され、2006年には第22回を迎えます。WEVA(世界電気自動車協会)の傘下で、アメリカ・欧州・アジア太平洋の3 地域で交互に開催されており、日本では1996年以来2 度目となります。
※3 ピークアシスト
瞬時に発生する最大電流を供給すること。
<お客様お問合せ先>
日清紡 開発事業本部 事業推進部 TEL 043-205-0792
日本無線 Cプロジェクト室 TEL 0422-45-9965