ファーストエスコ、森林系バイオマス燃料製造事業を開始
~森林系バイオマス燃料製造分野へ新規参入~
地域環境と地域経済の両立の実現に向けた事業を開始
省エネルギー支援サービスを基盤とした総合エネルギーサービス業を目指す株式会社ファーストエスコ(社長:筒見憲三、所在地:東京都中央区京橋2丁目、以下FESCO)は、バイオマスの有効活用で蓄積したこれまでの経験を活かし、森林系バイオマス燃料製造事業を開始いたします。
FESCOが今年4月に設立した日本森林燃料株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:高木 勝)は、平成18年8月に大分県より循環型環境産業創出事業助成事業として認定を受け、かねてより大分県日田市において同地域の原木市場や製材所で大量に発生し処理に困っているスギ等の樹皮を原料に粉炭を製造する設備を建設中でしたが、このたび同設備が完成し、木炭製造を開始することとなりました。
平成18年10月24日に火入れ式を行った後に試行生産を開始致しますが、生産された粉炭は主として中国地方や北九州の石炭火力発電所に石炭補助燃料として販売するほか、粉炭の持つ特性を生かして畜産用の消臭材等の環境資材分野への展開も図る計画です。
粉炭は原料が木質バイオマスに由来することから新エネルギーとして位置づけられ、これを使用する石炭火力発電所にとってCO2削減効果が生じることになる一方で、林業・製材業が抱えていた課題解決に役立つと共に地域の雇用確保にも貢献することが出来ます。
今後量産体制が整い次第、販路拡大ならびに生産能力を増強し、日田の樹皮問題の解決を図る所存です。
また日田市での実績を踏まえ同様の課題を抱えている全国の林業県に地域の事情にあった「分散型木質バイオマス燃料兼環境資材製造施設」として展開したいと考えています。
京都議定書の発効に伴い、CO2排出削減や石油依存の低減など、地球温暖化防止に向けて各国の努力が求められています。CO2排出をこれ以上増やさない制度作りや新エネルギーが求められている中、FESCOでは事業展開の一つ、グリーンエナジー事業の一環として、バイオマス燃料の開発、供給に進出することで、新エネルギーの更なる普及とCO2抑制社会の実現に貢献します。
こうした新規の燃料製造に着手することで、林地残材など未利用資源の利活用をすることができ、循環型社会の実現に一歩近づくことになります。将来的にバイオマス関連の事業投資をおこなうことで、その事業を支援し、当社だけではなく、地域環境と地域経済の両立を願う企業と一丸となって、環境問題を解決していきたいと考えます。
■日本森林燃料株式会社 会社概要
1.会社名 日本森林燃料株式会社(英文名:Japan Forest Fuel Corporation)
2.所在地 東京都中央区京橋二丁目10番2号
3.事業内容 森林系バイオマスを原料とする新エネルギー燃料(木炭)の製造・販売
森林系バイオマスの利活用に関するコンサルティング業務
4.設立 平成18年4月27日
5.資本金 20百万円
6.代表者 代表取締役 高木 勝
7.出資比率
FESCO・・・51%
高木 勝・・・37%
IESP※・・・12%
■樹皮炭化設備概要
1.設備設置場所 大分県日田市 地元原木市場(日田木材市場株式会社)構内
2.木炭製造 日田木材市場株式会社へ製造委託
3.設備内容 木炭製造設備2基(年間生産能力1,000トン)
4.生産開始 2006年10月24日
5.炭化技術 改良型平炉技術を導入(導入元 IESP※)
6.原料 日田市及び周辺の原木市場及び製材所で発生する樹皮
7.販売先 主として中国地方西部及び北九州の石炭火力発電所に石炭補助燃料として販売するが、一部は畜産用消臭材等の環境資材分野を想定
※IESP(アイ・イー・エス・ピー有限会社):炭化技術協力会社
(*添付資料あり)