松下、中国の清華大学と共同で指導力研究開発センターを設立
中国の政府部門、主要企業のリーダーを育成
松下電器と清華大学が共同で指導力研究開発センターを設立
松下電器産業株式会社は、中国の清華大学公共管理学院と提携し、共同で同学院内に「指導力研究開発センター」を設立することで合意しました。中国の急速な経済発展に対応し、人材の育成を加速、更には日中両国の経済・文化交流の促進に貢献するために、リーダー人材の能力開発と育成に関する両者の資源を活用して、中国の政府部門と主要企業の幹部を対象にした指導力向上のための研修および課題研究、国際交流活動等を行います。
同センターの主要な活動は以下の通りです。
1. 教育研修
・ 清華大学の修士学位、中国政府や企業の幹部および松下グループの現地経営幹部を対象とする3つの研修コースを開設し、指導力を向上させる教育研修を行う。
・ 各研修コースにおいて、松下電器の経営幹部や世界各国の著名人を講師として招聘し、講義を行う。
2. 課題研究
・ 中国のリーダー人材の資質の向上を図るために、国内外の学者を招聘して研究活動を行い、研究成果を中国政府機関や企業に提供する。
3. 人材の国際交流
・ リーダー人材を海外の大学、研究機関、企業等に派遣し、専門的な研修に参加させる。
4. フォーラム等の開催
・ 世界の優れた指導者、企業家、研究者を招聘したフォーラムの開催や国際的な学術刊行物の発行を行う。
当社は中国事業の拡大に伴い、現地人材の育成に力を入れており、1995年7月、中国統括会社のパナソニックチャイナ(有)に人材育成センターを設立し、毎年、約30項目の各種研修課程を開設、のべ約1万人の松下グループ企業の経営幹部や社員に体系的な研修を行っております。このたびの「指導力研究開発センター」の設立は、当社の現地幹部人材研修の充実にもつながります。
2006年10月24日、北京市内の清華大学において、当社の中村邦夫会長と清華大学の顧秉林学長が出席のもと調印式が行われ、その後、中村会長は「松下電器の取組み ~21世紀型製造業を目指して」をテーマに 約300名の教師と学生に記念講演を行いました。