JTB、「2006年秋 ハネムーン動向調査」結果を発表
2006年 「ルックJTB」海外ハネムーン&海外ウエディングレポート
今秋のハネムーン人気旅行先は、(1)ハワイ (2)オセアニア (3)ヨーロッパ
ハワイは9年連続で首位をキープ、圧倒的な人気
平均費用は1組あたり約50万、前年比103%と増加傾向
海外ウエディング人気方面は、(1)ハワイ (2)グアム (3)オーストラリア
ハワイ人気の西日本 グアム人気の中部はやはりリッチに
爽やかな秋の到来とともに、ウエディングのシーズン到来。厚生労働省の人口動態統計によると、平成16年の婚姻件数は72万429組(前年より1万9762組減少)。
JTBでは「ハネムーン動向調査」を毎年秋に実施しており、このほど2006年秋(10~12月)の傾向をまとめた。なお、本調査は1969年以来、今年で37年目を迎える。
今秋の傾向は次のとおり。
【 2006年秋のハネムーンの方面・日数・平均費用 】
≪方面≫
ハワイ・オセアニアが不動の人気。ハワイは1977年から、オセアニア(オーストラリア)は、1984年から、秋のハネムーンの人気行き先(国内を含む)ベスト3に入っている。
なお、ハワイは1998年から9年連続で、首位をキープしている。ハワイ人気は、言葉や治安の問題がなく、ビーチリゾート、ショッピング、グルメの充実によるところが大きい。
≪旅行日数≫
7日~8日が最も多く、半数を超える。10年前の1996年の調査時には、9日~10日が約3割を占めたのに比べ、2006年では1割となっており、この10年間でハネムーン日数がやや短くなる傾向が見られた。
要因としては、以前のヨーロッパ大都市周遊といったコースから、ビーチリゾートでゆっくりするコースやヨーロッパでも一国にゆったり滞在するコースに人気がシフトしていること、海外旅行が一般化して、婚前などハネムーン時以外にも旅行に行くカップルが増え、ハネムーンが人生の一大行事でなくなったことなどが考えられる。
≪平均費用≫
各方面とも前年同期比を上回っている。航空運賃・現地費用等の上昇以外に、旅行需要も二極化傾向にある中で、ハネムーン・ウェディングにはお金をかけたいというカップルが多いことも一因と考えられる。
≪カップル平均年齢≫
カップルの平均年齢については、方面別で特に顕著な差は見られなかったものの、中国がハワイ・オセアニアにくらべ、男女とも年齢が3歳ほど高くなっている。歴史背景などから、中国への旅行者はもともと平均年齢が高い傾向にあることが、ハネムーンにも反映されている。
≪人気旅行先の方面別特徴≫
○ハワイ
ビーチやプールでゆったりしつつ、街中でショッピングといった過ごし方が主流。最近は、各島をめぐるクルーズや、短期のマウイ島・ハワイ島への訪問も人気。
○オセアニア(オーストラリア)
エアーズロックなどの自然を訪れるカップルが多い。グレートバリアリーフの自然を満喫できるハミルトン島などのリゾートでゆっくり過ごす旅も人気。
○ヨーロッパ
イタリア周遊が人気。美術館や観光名所巡り・ショッピングなどの過ごし方が主流。
【 2006年秋のウエディングの方面・平均費用 】
≪方面≫
ハワイでのウエディングが半数以上を占め、圧倒的に人気。次に、グアムを中心とするミクロネシアが3割近くを占め、オーストラリアなどオセアニアは1割。
地域別に見たところ、中部では新しいチャペル建設ラッシュやセントレア空港からの直行便が週3便(ホノルルは週2便)と便利なグアムの割合が平均より10ポイントも高くなり、ハワイの割合は、西日本で最も高くなり、若干地域の差異が見られる。
≪平均費用≫
一般に結婚式が豪華なイメージを持たれている名古屋を含む中部地方が、最も高額となったことは興味深い。
≪人気ウエディングの方面別特徴≫
○ハワイ・グアム
シーサイドのガラス張りチャペルでの挙式が人気。キャンドルなどで光を灯した幻想的なナイトウエディングも最近人気。
○オセアニア(オーストラリア)
シドニーでは大聖堂での挙式が、その他のエリアでは、緑に囲まれた小さなチャペルでのこじんまりした挙式が人気。
○アジア
リゾート地として有名なバリ島での挙式が人気。高級ホテルに隣接するチャペルでの挙式が人気。
≪人気のチャペル≫
(※ 関連資料を参照してください。)
最近では、ウエディング情報誌やインターネットの専門サイトなどで事前に詳細な情報が入手できるほか、女性が年上のカップル(いわゆる「姉さん女房」、平成12年度の人口動態統計特殊報告によると婚姻件数全体の22%を占める)も増えていることから、海外挙式においても一生に一度の思い出づくりのため、挙式場にこだわるカップルが増えている。
一方で、現地までのツアーや挙式がセットになり、価格も手ごろなパッケージプランの売行きも好調で、海外ウエディングはこだわり型とお手軽型の2極化が進んでいる。
≪月別ウエディング数≫
傾向として、春(4~6月)と、秋(10~11月)にウエディングが集中する傾向にあり、特に秋は1年のうちでも最もウエディングが集中している。
これは、現地の気候が挙式に適していることに加え、日本でも休日が多い時期であること、また、夏の家族旅行が一段落した後で、航空運賃や旅行価格が比較的手ごろであることなどが要因として考えられる。
(※ 詳細は添付資料を参照してください。)