京セラ、ステンレス鋼の加工に適した専用切削工具「CVDコーティング工具」を発売
一般鋼に比べて加工が難しいステンレス鋼に幅広く対応
ステンレス鋼加工用工具 「CA65シリーズ CA6515/CA6525」
「PR1125」 新発売
従来品の約3倍の加工能率と長寿命による安定加工を実現
京セラ株式会社(社長:川村 誠)は、機械工具事業において、ステンレス鋼の加工に適した専用の切削工具を開発し、11月1日より発売しますのでお知らせいたします。
※本製品は、11月1日から8日まで東京ビッグサイトで開催される
日本国際工作機械見本市『JIMTOF2006』に出展します。(西1ホール-W1027)
■商品概要 製品名 CVDコーティング工具
※添付資料を参照
■開発の背景
近年、信頼性が求められる航空・宇宙産業向けの精密ノズルや、多量の化学薬品を要する半導体・化学薬品製造装置、そして産業機械においては、特に耐食性に優れる高精度部品用としてステンレス鋼の採用が増加しています。
しかし、ステンレス鋼は、一般鋼に比べて熱伝導率が低く、切削時に加工硬化が生じやすいため、特に工具の刃先には、摩擦熱による大きな負担がかかり、工具自体の寿命に影響を及ぼしていました。また、加工後のバリも発生しやすく、量産加工時の生産効率を低下させるなど、一般的に、ステンレス鋼の加工は困難であるとされてきました。特に、複雑形状の加工においては、工具の欠損トラブルも起こりかねないため、ステンレス鋼用工具の開発と、長寿命や耐摩耗性に優れる工具が求められてきました。
京セラでは、このようなユーザーの声に応えるため、耐摩耗性や耐欠損性の向上と被削材のバリ抑制を図り、トータルコストダウンに貢献するステンレス鋼用の切削工具を開発しました。従来の工具に比べ約3倍の加工能率と長寿命で安定加工を実現し、生産性の向上に貢献します。現行の一般鋼加工用工具「CA55シリーズ」、鋳鉄加工用工具「CA4000シリーズ」に加え、ステンレス鋼加工用「CA65シリーズ」を新たに展開することにより、すべての鉄系金属加工用に幅広く対応が可能となりました。
※以下、詳細は添付資料を参照