丸紅、シーメンスと共同でタイの電力庁から大型複合火力発電所建設を約370億円で受注
タイ王国電力庁より大型複合火力発電所建設を連続受注
丸紅株式会社(以下「丸紅」)は、この度シーメンス社(独)と共同でタイ王国電力庁(Electricity Generating Authority of Thailand、以下「EGAT」)よりバンパコン複合火力発電所建設を受注し、2006年10月25日に契約調印致しました。 受注金額は約370億円で、契約内容は機器納入及び土木据付工事を含むフル・ターンキー条件です。総出力七十万キロワット、建設現場は、タイバンコク近郊のバンパコン地区です。主機であるガスタービン・蒸気タービン及び発電機はシーメンス社が自社製品を納入し、排熱回収ボイラーや補機関連、土木据付工事を丸紅が取り纏めます。丸紅のタイにおける豊富な納入実績に加え丸紅・シーメンスグループの価格面・技術面が高く評価され、この度の連続受注に結び付いたものです。丸紅は昨年にも今回と同じ規模のソンクラ複合火力発電所をシーメンス社と共同受注し、現在建設中であり、その成果も高く評価されております。
タイでは9月19日未明にクーデターが発生し暫定内閣が先ごろ成立しましたが、本件は引き続き堅調な同国の経済成長に伴う電力需要の増加に対応する案件として、新政権に於いても重要な案件と位置付けられており、当初の予定通り契約調印に至りました。2009年初旬に発電開始の予定です。
丸紅はクーデターが同国の経済成長に与える影響は限定的であると見ており、本件の実施もその一環となります。豊富な納入実績を有する同国を重要市場の一つと位置づけ、同国における新規発電所受注に引き続き注力していく意向です。
<Bang Pakong Combined Cycle案件概要>
案件名 : Bang Pakong Combined Cycle Power Plant Block 5 Project
客先 : Electricity Generating Authority of Thailand (EGAT)
資金 : EGAT自己資金
プラント構成 :
ガス/オイル両焚きコンバインドサイクル700MW Gas Turbine Generator (GTG)x2/Heat Recovery Steam Generator (HRSG)x2/Steam Turbine Generator (STG)x1
サイト予定地 :
バンコクから南東69kmのChachoengsao県、Bang Pakong地区、既設バンパコン発電所内。既設発電所は複合火力発電所4基、通常火力発電所4基、容量合計は約3,675MW
パートナー : シーメンス社(独)
<EGAT概要>
設立 : 1969年(現在はタイエネルギー省傘下)
代表者 : Mr.Kraisi Karnasuta,Governer
所有発電所発電容量 : 約15,000MW (タイ国の発電設備容量の約60%)
売上高 : 2,597億タイバーツ(約8,050億円)-2005年度
業務内容 : 発電所・送変電設備の建設・所有・運転及び売電
以 上