日本光電、電子カルテなどと連携強化の病院向け診断情報システム「プライムヴィータ」を発売
日本光電 診断情報システム PrimeVita「プライムヴィータ」を新発売
医用電子機器メーカの日本光電(荻野和郎社長 新宿区西落合1-31-4)は、この度、病院の検査部門における生理検査データを一元管理し、電子カルテ、オーダリングシステムとの連携を強化した病院向け診断情報システムPrimeVita「プライムヴィータ」(型名PRM-3000)を発売しました。
診断情報システムは病院の検査室において、心電計・超音波診断装置・内視鏡システム・呼吸機能検査装置など各種の医用電子機器と接続し、検査の予約から検査結果の蓄積、電子カルテへのデータ提供、データの二次利用などさまざまな業務を支援するシステムです。
政府は、IT新改革戦略に代表されるように、さまざまな施策により、ITによる医療の構造改革を推進しています。
生理検査システム市場は、この病院のIT化の波に乗り急速に拡大しています。
PrimeVitaは、従来の診断情報システムであったDISシリーズの後継として機能・操作性・信頼性を大幅に向上させた次世代診断情報システムです。
今までの豊富な納入実績、電子カルテ・オーダリングシステムとの接続実績によるノウハウを生かし、生理検査データのファイリングだけにとどまらず、検査部門全体のワークフローにシームレスに対応することにより検査業務の効率化に大きく貢献します。
本商品の特徴は以下のとおりです。
1.システム統合による操作性の向上
PrimeVitaは、従来、心電図システム、画像システム、業務支援システムなどそれぞれの独立システムをひとつのシステムに統合することにより、シームレスな運用ができ、格段の操作性向上を実現しました。
2.Web機能の充実
従来、診断情報システム上でしかできなかった、検査結果やレポートの確認が院内にある電子カルテ端末・オーダリング端末上でも可能となりました。
また、レポートの作成や承認作業は、それぞれ権限を設定することにより、安全を確保しつつ、作業場所を限定されずに行え、業務の効率化に大きく貢献します。
3.信頼性の向上、低コストの実現
複数の独立したシステムを統合したことにより、システム導入に必要なハードウエアを最小限に抑え、信頼性の向上と低コスト化を同時に実現しました。
4.柔軟な他システムとの連携
他社製の生理検査機器との柔軟なシステム連携が可能です。
また、医療システムでの標準規格であるHL7、DICOM、MFERにも対応しています。
本システム単体での運用のほか、電子カルテやオーダリングシステムと連携することにより、医療現場が求める経営改善、医療の安全性・質の向上、業務の効率化を実現することが可能になります。
初年度50セット、3年間で約200セット、約60億円の売上を見込んでいます。
以上
[ 用語の解説 ]
・HL7(Health Level 7)
患者の情報、検査オーダー、検査報告など、医療施設で使用されるさまざまな電子情報を異なるシステム間でもやりとりできるように取り決められた、国際的な通信規約。
・DICOM(Digital Imaging and COmmunications in Medicine)
DICOMとは、医用画像の保存や通信に用いられている世界標準規格の名称。
DICOMは、CT(Computed Tomography)、MRI(Magnetic Resonance Imaging)、内視鏡やエコーなど、診療で用いられる画像データを扱う際に用いられている。
・MFER(Medical waveform Format Encoding Rule)
MFERは心電図、脳波、呼吸波形などの医用波形を相互利用するための標準規約。
医用波形は、HL7、DICOM、IEEE1073(ISO11073)などでも記述できるが、利用範囲は限られていたり、複雑な仕様を実装しなければならず、手軽に利用できるよう標準化を行った規約。
< お問い合わせ先 >
日本光電 03-5996-8003(経営企画室)