宇宙通信、次世代分散ストレージシステムの広域実証試験を実施
次世代分散ストレージ 広域網での実証試験を実施
~災害時でもダウンタイムゼロ。これで安心。事業継続は分散ストレージから~
宇宙通信株式会社(以下宇宙通信、本社:東京品川区、代表取締役社長:安念彌行)は衛星通信の消失訂正技術を応用した次世代分散ストレージシステム (*1)の広域実証試験を以下の通り11月より実施いたします。
(1)広域実証試験(*2)に参加・ご協力いただく通信会社・データセンター
(北海道)北海道総合通信網株式会社(HOTnet)
(富山) インテック・ウェブ・アンド・ゲノム・インフォマティクス株式会社(W&G)
(東京) 日本デジタル配信株式会社(JDS)
(大阪) 株式会社ケイ・オプティコム(K-OPT)
(福岡) 株式会社キューデン・インフォコム(QIC)
(沖縄) ファーストライディングテクノロジー株式会社(FRT)
(2)実証内容
日本各地の上記拠点をインターネット、広域分散IX網(*3)により接続し、広域網においても速度、帯域利用率などのパフォーマンスに劣化がないことを確認します。
次世代分散ストレージは、通信衛星の消失訂正技術を応用し、データを日本全国に設置したストレージに分散配置し、このストレージ群があたかも巨大なストレージのように動作します。これにより、本システムは以下の特徴を持ちます。
1)抗災害性:災害時であっても中断無くアクセスし続ける事が可能
2)高秘匿性:データを意味の無い断片として広域に分散
3)大容量:数千台のストレージが自律的に動作し1PB以上の容量まで拡張可能
宇宙通信は、本ストレージ技術の研究・開発を2003年度より開始し、2004年度にその中核となる情報分散エンジンを開発、2005年度はそのエンジンを利用した次世代分散ストレージシステムのプロトタイプ(*4)を開発し検証してきました。
本年度は、災害対策やセキュリティに積極的に取り組んでいる通信会社・データセンターとの共同により、広域に確保した各センター間をインターネットで接続しその上における技術検証とパフォーマンスの確認を行い、本試験終了後は大規模化試験(*5)を実施予定です。また、本ストレージ上に検索機能を備えたセキュアーな分散ファイルシステムを開発しており、2007年度早期の実用化・商用化を目指しております。
本システムをご利用いただくことで、企業情報や医用情報、個人情報、行政情報といった重要データを、セキュリティを確保しながらたとえ災害時であっても中断無くアクセスし続ける事が可能となり、かつ、システム運用・管理に要する人的負荷の劇的軽減を実現します。つまり、事業継続の観点からだけではなく、TCOも大幅に改善されます。
また、大容量化に対応したスケーラビリティ、地域に分散された大量のストレージがキャッシュとして動作することにより、日本全国をカバーするコンテンツ配信ネットワークを形成します。弊社ヒットポップスサービス( http://www.hitpops.jp )が先駆けて手掛けてきたインターネット動画配信の普及による大容量コンテンツの劇的な増大や、今後の通信と放送の融合されたサービスのニーズに応える基盤を提供いたします。
(次世代分散ストレージシステムに関するお問い合わせ先)
宇宙通信株式会社 新規事業開発部 電話:03-5462-1379