インビスタ、ハネウェルから上海工場などアジア太平洋地域のナイロン6事業を取得
インビスタ、アジア太平洋地域におけるナイロン6事業を取得
10月30日東京発-インビスタは本日、ハネウェルとの間に、アジア太平洋地域における同社のナイロン6BCF(かさ高長繊維)事業の資産を取得する旨の最終的な合意に達したと発表しました。この資産にはハネウェルの上海工場が含まれており、取得は中国国内の完全な外国資本の企業を通じて行われます。この契約に係る取引の完了は、当局の許可と通常の取引においても含まれている一般的な条件が満足されることを条件として、2007年初頭を予定しています。
取得対象に含まれる中国上海工場では白色可染糸や原着のナイロン6BCFの製造設備以外に、エアー混合糸、撚糸、ヒートセット糸を製造する加工設備も含んでいます。
インビスタ インテリア事業の責任者であるアラン・ウォーク社長は、次のように述べています。「現在のアントロン(R)カーペット用繊維とステインマスター(R)カーペットに加え、現地で生産されるBCFを提供することで、アジア太平洋地域の生産工場のお客様や消費者の要求により一層お応えすることが今回の目的です。この事業を取得する目的に表れているように、インビスタはこの事業が大きな価値を生み出すものであると確信しています。本件取引が完了した暁には、インビスタの強みを生かし、また、その経営資源や能力を応用することによってこの事業がさらに成長することと期待しています。また、上海の工場はアジア太平洋地域におけるインビスタのナイロン66事業拡大の優れた基盤となるでしょう」
インビスタはタイプ6ナイロンBCFの生産と販売を、アジア太平洋地域での事業に組み入れる計画です。これは、地域内の業務用、住宅用、輸送用、敷物といった分野のお客様に、インビスタブランドに基づき差別化された、またはノーブランドのナイロンBCFによる包括的な製品ポートフォリオを提供するものです。
インビスタ インテリアのアジア太平洋地域担当副社長であるディリップ・クマーは、次のように述べています。「インビスタは事業を成長させ、お客様に最高の価値ある提案を行える方法を常に模索しています。アジア太平洋地域での製品ラインにナイロン6BCFが加わることにより、今までにも増して、お客様がその最終的な用途ごとに最適な製品を選択できるようになりました。」
さらにアラン・ウォークは次のように述べています。「成長を目指すインビスタの取り組みは明らかです。中国やその他のアジア太平洋地域、さらには世界中からの需要拡大にお応えできるよう、多大なエネルギーを注ぎ、より多くの機会を探っていきます」
インビスタは現在、シンガポール、台湾、中国をはじめとして、アジア太平洋地域に12カ所の製造施設を(自社および合弁により)所有・運営し、さまざまな製品を生産しています。アントロン(R)はアジア太平洋地域で日本、中国、タイ、韓国、オーストラリア、ニュージーランドの大手企業が製造する高機能業務用カーペットの代表的な存在となっています。また、オーストラリアとニュージーランドでは、ステイン マスター(R)ブランドを通じて住宅向け市場での大きなシェアを確保しています。
インビスタ社はグローバルに事業拠点を持つポリマー・繊維総合企業です。アパレル、インテリア、中間体、高機能繊維、ポリマー アンド レジンの5部門で構成されています。アジピュア、アントロン、AVORA FR、インビスタ C12、コンフォレル、クールマックス、コーデュラ、CORFREE、ダクロン、インビスタ DBE、DYTEK、ESP、FORCE、インビスタNYCO、ライクラ、POLARGUARD、POLYSHIELD、SOLARMAX、ステインマスター、サプレックス、スプリーバ、タクテル、タクテス、TERATE、テラタン、サーモライトなど世界的に認知の高いブランドと商標とともに、市場の洞察と技術革新を通してお客様に卓越した価値をお届けします。インビスタについては、www.INVISTA.comをご覧下さい。