日本精工、小型旋盤用ボールねじ「BSLシリーズ」を発売
小型旋盤用ボールねじ「BSLシリーズ」を発売
~ 小型旋盤市場の複合・多軸化に大きく貢献 ~
日本精工株式会社(本社/東京都品川区 取締役 代表執行役社長 朝香聖一、以下NSK)は、小型旋盤用ボールねじとして「BSLシリーズ」を新たに販売を開始します。
近年の小型旋盤市場は、IT関連に代表される複雑形状の部品加工の増加にともない、複合・多軸化が進んできました。このため、一台の機械に搭載される、送り駆動機構も大幅に増加しています。このような、機械構造の複雑化に対応するために、送り機構の省スペース設計や、共通化・標準化による設計・生産ロード・リードタイムの削減が求められています。
NSKは、これらの要求に対し、シンプルなねじ軸端形状とコンパクトなナットで標準化した、小型旋盤用ボールねじ「BSLシリーズ」を製品化しました。
これにより、小型旋盤送り機構の省スペース設計や設計・生産ロードの削減に貢献します。
【 製品の特長 】
1.標準化で短納期を実現
フランジレスのねじ軸端形状により製造工程を短縮しました。コンパクトなナットとシンプルな軸端形状により、部品レベルまでの標準化を行い短納期を可能にしました。
2.省スペース
ナットは、新循環方式の採用により従来のチューブ循環式と比較して外径寸法を最大24%小さくしました。
3.優れた防塵性
ストレージシールと最適ボール溝設計により、大幅に防塵性を向上しました。従来のラビリンスシールに比べて、10倍以上の防塵性を実現しました。
4.軸受の高負荷容量化
フランジレス軸端形状を可能にした高負荷容量の専用軸受を設定しました。
5.滑らかな作動性
ボール循環の滑らかさを追及した新循環方式の採用と、スペーサーボール仕様のオーバーサイズボール予圧を採用することで滑らかな作動性を可能としました。
本シリーズは、小型旋盤用として軸径20~32mm,リード5~12mmのサイズで8種類の組合せを用意しています。2007年1月から受注を開始し、2008年に10億円の売上を目指します。
なお、2006年11月に開催される第23回日本国際工作機械見本市「JIMTOF2006」に出展いたします。
以上