グラクソ、ポッドキャスティングによる医療情報の配信サービスを開始
グラクソ・スミスクライン
ポッドキャスティング(*1)による
本格的な医療情報の配信サービスを開始
五輪スピードスケートの清水選手へのインタビューを配信
グラクソ・スミスクライン株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:マーク・デュノワイエ、以下GSK)は、このほどポッドキャスティングを通じた医療情報の配信を開始しました。
配信しているコンテンツは患者さんやそのご家族など一般向けと医療従事者向けの2種類です。原則として毎月、音声と動画を交えて配信し、疾患や薬剤に関する情報を提供していく予定です。これらの情報は、GSKのホームページ( http://glaxosmithkline.co.jp )上からダウンロードできます。
利用者は定期的に更新される医療コンテンツを、iPodなどのMP3やMP4プレーヤーといった携帯音楽プレーヤーや一部の携帯電話で視聴が可能です。
GSKでは文章では伝わりにくい医療情報を、豊富な映像や音声にして提供できるポッドキャスティングに着目しました。気軽に持ち歩ける特徴から、多忙な利用者には時と場所を選ばずに視聴でき、ライフスタイルや関心の対象に合わせた情報提供ができるものと期待しています。日本における携帯音楽プレーヤーの利用は急上昇しており、GSKの調査では医師の40%以上がiPodを保有しており(*3)、また同様の割合の消費者がポッドキャスティングを知っているもしくは利用経験があることから、今後も成長し続けるメディアであることが予想されています(*2)。
◆一般向けコンテンツ (ホームページ内の「一般・患者のみなさま」から直接アクセスができます)
ポッドキャスティングサービスの第一弾として、スピードスケート長野五輪金メダリストの清水宏保選手へのインタビューを動画で配信しています。清水選手自身が喘息患者であり、GSKが推進する喘息の啓発活動に賛同いただいています。インタビューでは喘息患者さんやそのご家族に対し『気道の炎症を抑えて発作を出さない治療』によって喘息をトータルコントロールすることで、清水選手自身のように喘息のない生活が送れるという応援メッセージを送っています。また、喘息と診断された幼い頃のことや喘息発作を起こさないために日頃から心がけていることなども収録しています。
◆医療従事者向けコンテンツ (登録が必要です)
「うつ病と不安障害の薬物療法フォーラム」セミナーのダイジェストや「喘息予防・管理ガイドライン2006」、「GH(性器ヘルペス)感染拡大の原因」、「片頭痛:我慢しない薬服用のタイミング」など専門医によるセミナーの模様や日々の治療に役立つガイドラインなどを動画ファイルを中心に配信しています。セミナーに参加できなかった方や内容に興味を持たれた人に、診断や治療に関する新しい情報や薬剤の適正使用情報をお伝えしていきます。
今後、GSKはポッドキャスティングをすべての顧客に対する重要なコミュニケーションチャンネルとして位置付けて活用していく予定です。
生きる喜びを、もっと Do more, feel better, live longer
グラクソ・スミスクラインは、研究に基盤を置き世界をリードする、医薬品およびヘルスケア企業であり、人々が心身ともに健康でより充実して長生きできるよう、生活の質の向上に全力を尽くすことを企業使命としています。
≪参考≫
*1 <ポッドキャスティング>
ポッドキャスティング(Podcasting)とは、アップルコンピュータの携帯音楽プレーヤーiPod(アイポッド)と、broadcastingの2つの言葉を組み合わせて作られた造語です。ホームページ上で公開・配信している音声や画像、映像コンテンツを「購読」という形で自分の手元にあるMP3やMP4などの携帯音楽プレーヤーや一部の携帯電話にダウンロードし、好きな時に好きな場所で視聴できる(原則無料)新しいサービスです。
音楽業界やマスコミ各社などが早い時期から新しいメディアとして市場性や成長性に着目し、定期的に更新されるコンテンツ配信に活用されています。最近ではMP4を用いる映像ファイルも公開・配信されるようになっています。
*2 <利用実態>
米国オンライン・マーケティング会社の調査によると、2006年の米国におけるポッドキャスティング視聴者は1,000万人にまで達し、常時利用者は300万人になるとし、2010年には視聴者5,000万人、常時利用者が1,500万人まで増えていくと予測しています。
それを裏付けるように米国内では、ビデオ再生を中心機能とする携帯メディアプレーヤーの市場は拡大を続け、2004年には39万台程度であったものが2006年末には500万台に達すると見込まれています。
一方、日本においては42.1%と半数近くがポッドキャスティングという言葉に何らからの形で接触しており、登場間もない言葉ながら認知度は浸透しているといえます。知っているもしくは利用経験者は40%を超え、未利用者の43.7%が利用意向を示していることから、今後発展していくメディアであることが予想されます(NTTレゾナント株式会社と株式会社三菱総合研究所によるgooリサーチ登録者を対象とした「ポッドキャスティングに関する利用実態調査」:平成17年10月24日発表から)。
*3 <医療従事者とポッドキャスティング>
インターネットによる医療従事者向けマーケティング支援サービス「MR君」を通じてGSKに登録している医師にiPodの保有率をお聞きしました。その結果、回答をいただいた医師の43%がiPodを保有し、うち27%(調査全体では12%)が語学?医学等の学習目的で利用しており、専門的な情報収集の志向が高いことがうかがえました。