松下、卓上型食器洗い乾燥機2機種の不具合で部品交換を無料実施
卓上型食器洗い乾燥機事故防止のための『社告』実施について
松下電器産業株式会社は、2001年5月から2004年3月に製造した卓上型食器洗い乾燥機2機種のうち、2001年5月より2002年5月に製造したものについて事故防止のため市場対応を行います。
当該機種において、機器内部へ浸入した洗浄水(泡)がファンモータ部に付着し、さらにコイル部の微小な傷とファンモータ端子部との間のボビン部でトラッキング現象を起こし、稀に発煙・発火に至る可能性があることがわかりました。
弊社は事故防止のために社告を行い、無料で部品交換を実施させていただきます。お客様には大変ご迷惑をおかけしますが、部品交換終了まで、ご使用をお控えいただき、ご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
1.対象機種および台数
※添付資料を参照
2.社告に至る経緯
(1)本年8月7日に発火事故の情報が入り、8月22日に「事故現場は福井県、発生日は7月18日、被害状況は弊社の卓上型食器洗い乾燥機(NP-40SX1)と冷蔵庫および台所の棚の一部が焼損、火災原因は不明」との追加情報がありました。 この事故に関しては公的機関で原因解析が継続して行われ、10月13日および10月23日に弊社が立会い確認を行いました。
その立会い結果より、食器洗い乾燥機の焼損が大きく、特にファンモータ付近の焼損が顕著であり、ファンモータ端子部に溶融痕が認められました。
(2)一方、この機種は同様の事故が昨年10月から本年3月にかけて3件あり、いずれもファンモータ及び周辺が焼損していることを確認していました。これらについてはトラッキング試験等を行っていましたが、事象の再現はせず原因の特定までには至っていませんでした。
(1件目は2005年10月13日に和歌山県、2件目は2005年12月22日に東京都、3件目は2006年3月24日に愛知県での発生でした。)
(3)3件の事故原因が特定できなかったため、2006年6月から10月まで市場調査を実施しました。その結果、調査品の一部でファンモータ部にトラッキングの要因となる洗浄水の痕跡が認められました。
3.原因
(1)福井県の事故品にはファンモータ端子部にトラッキング現象に起因したと思われる溶融痕が確認されました。また、事故品のファンモータ部より、洗浄水の痕跡が確認されたことから、機器内部へ浸入した洗浄水(泡)がファンモータ部に付着し、さらにコイル部の微小な傷とファンモータ端子部との間のボビン部でトラッキング現象を起こし、稀に発煙・発火に至る可能性があることがわかりました。
福井県の事故解析結果より、再度再現試験として異常条件でトラッキング試験を実施し、当該現象を再現させました。
4.対象の特定
ファンモータコイルボビン部の材質がトラッキング現象で発煙・発火する材質(PBT)を使用していた2002年5月までのファンモータを搭載した商品で且つ、洗浄水がファンモータ部に付着する可能性のあるものを対象としました。
5.お客様への対応
(1)対象製品をお持ちのお客様には、弊社サービス部門、または、お買い求めの販売店が無料で部品交換を実施します。
(2)明日11月1日、新聞紙上で、『謹告』を行います。
(3)弊社ホームページでもお知らせいたします。(http://panasonic.co.jp/info/)
(4)本日から、フリーダイヤルにてお問い合わせをお受けいたします。
松下電器ブランド(National)
フリーダイヤル 0120-871-227 (受付:土、日、祝日を含む24時間)
【対象機種および台数】
【対象の製造番号】
※添付資料を参照
※詳細は、添付資料を参照