リニアテクノロジー、システム設計を簡素化する低歪み低ノイズ差動アンプ/ADCドライバを発売
リニアテクノロジー、新製品「LT6402/6411」を販売開始
システム設計を簡素化する非常に高速な低歪み低ノイズ差動アンプ/ADCドライバ
2006年11月14日 - リニアテクノロジーは、高速ADCドライバ、ツイストペア・ライン・ドライバ、シングルエンドから差動への信号コンバータに適した2品種の新しい差動アンプ「LT6402」および「LT6411」の販売を開始しました。これらの新製品は革新的な設計方式を採用し、高精度の利得設定抵抗をチップに集積しています。システム設計を簡素化し、外付け部品数を減らすと同時に、高速通信アプリケーションに不可欠な歪み電力とノイズ性能を最適化します。LT6402およびLT6411の1,000個時の参考単価は294円(税込み)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
LT6402は-3dB帯域幅が300MHzで、6dB、12dB、20dBの3つの固定利得オプションがあります。極めて低ノイズで低歪みのLT6402は、通信トランシーバ・アプリケーション用差動12~14ビットADCドライバ、汎用差動利得ブロックなど、差動ドライブを必要とするアプリケーションに最適です。LT6402は外部回路を最小限に抑え、内蔵フィルタと出力同相電圧ピン(VOCM)によって設計を簡素化します(注)。
LT6411は、差動信号をドライブするように設定できる、利得選択可能なデュアル・アンプです。アンプごとに利得を個別に選択できるので、-1、+1、+2(0dBまたは6dB)の差動利得が得られます。-3dB帯域幅が650MHzで、スルーレートが3300V/μsのLT6411は、最大70MHzの入力信号に対して歪みを非常に低く抑えると同時に、消費電流をわずか16mAに抑えます。非アクティブ時にはLT6411をディスエーブル可能で、消費電流は最大0.35mA/アンプ以下になります。
LT6411は±6.3Vの両電源や4.5Vという低電圧の単一電源で使用可能です。
リニアテクノロジーのシグナルコンディショニング製品事業部、プロダクトマーケティング・マネージャのBrian Blackは、新製品についてこうコメントしています。
「LT6411とLT6402は、広範なアプリケーションにおいて高速通信信号やビデオ信号をドライブするのに必要な柔軟性と性能をシステム設計者に提供します。
これらのデバイスは、リニアテクノロジーの14ビット80Msps LTC2249などの高速ADCをドライブするのに適しています。」
LT6402-6、LT6402-12、LT6402-2の特長
・固定利得:6、12、20dB
・-3dB帯域幅:300MHz
・OIP3=48.5dBm、en=1.9nV√Hz(LT6402-20、20MHz)
・外付け部品数を最小限に抑制
・追加のフィルタ付き出力
・出力同相電圧を調整可能
・16ピン3mm×3mm QFNパッケージ
LT6411の特長
・-3dB帯域幅:650MHz
・高スルーレート:3300V/μs
・ユーザが選択可能な利得:+1、+2、-1
・外付け部品が不要
・IM3:70MHzで-83dBc
・低消費電流:合計で16mA
・広い電源電圧範囲:±2.25V(4.5V)~±6.3V(12.6V)
・16ピン3mm×3mm QFNパッケージ
注: 出力同相電圧ピン(VOCM)のOCMは下付。
以上
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リニアテクノロジー(株) TEL 03-5226-7291(代表)
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