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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2024'11.26.Tue
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2007'04.26.Thu

日本TI、DSPベースの低価格デジタル・メディア・プロセッサー4種をサンプル出荷

日本TI、DaVinciプロセッサ新製品4種を発表
~マシン・ビジョン、セキュリティ・カメラ、テレビ電話などのビデオ・アプリケーション向けに最適化された高性能デジタル・メディア・プロセッサを低価格で提供~


 日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、DSPベースのデジタル・メディア・プロセッサ新製品4種、『TMS320DM6437』、『TMS320DM6435』、『TMS320DM6433』および『TMS320DM6431』(以下、『DM643x』と表記)のサンプル出荷を開始しました。最大600MHzまでの高い処理性能と、9.95ドル(参考価格、1万ユニット受注時の単価)からの極めて低価格な製品群を取り揃えた、価格性能比に優れた新製品です。いずれもTIのデジタルAVコミュニケーション機器向け開発プラットフォーム『DaVinci(TM)』に基づき開発されています。主なアプリケーションは、マシン・ビジョン、セキュリティ・カメラ、テレビ電話など業務用および民生用機器となります。本件に関する詳細はhttp://www.ti.com/dm643xpr(英文)から参照できます。

 新製品の『DM643x』プロセッサは、DaVinciテクノロジー製品としては最初となるDSPコアのみを搭載した製品で、低価格でありながら非常に高い処理能力を提供します。最新のDSPコアの性能とデバイス集積密度の向上に加え、ビデオ処理に特化したビデオ・プロセッシング・サブシステムを搭載することで、例えば、H.264ビデオ・エンコードを最大でD1解像度で処理できる高いビデオ処理能力と、約50%のシステムコストの削減注1を実現します。さらに全4種類のプロセッサとも、ビデオ処理と並行してネットワークやユーザ・インターフェースの制御といった各種タスクを実行できるだけの十分な処理性能を提供します。

 今回発表した4種類のプロセッサ製品は、いずれもTIの新しい『TMS320C64x+TM』DSPコア(以下『C64x+TM』コア)を搭載し、300~600MHzの処理能力を備えています。『C64x+TM』コアは前世代の『TMS320C64xTM』DSPコアと比べ30%のコード長を削減し、約20%の処理能力の向上を提供します。またビデオ・プロセッシング・サブシステムの搭載により、プレビューエンジン、リサイザ、オン・スクリーン・ディスプレイによる各種ビデオ処理をサポートするため、DSPの負荷を最大40%も削減します。この負荷削減によって、DSP上で追加機能を処理する性能上の余裕を確保します。さらに、最大4つのDACを搭載できるので、システム全体のBOM(部品コスト)を削減できます。


■各種ビデオ・アプリケーション向けに様々なパフォーマンス、ペリフェラル、コスト・オプションを提供
 新製品4種は、各種デジタルAVコミュニケーション機器向けに豊富なオプションが用意されています。『DM6431』は32KB L1P、32KB L1D、64KB L2の各キャッシュ/SRAMを搭載しています。また『DM6433』、『DM6435』および『DM6437』は、32KB L1P、80KB L1Dと128KB L2の各キャッシュ/SRAMを搭載し、32-ビット DDR2 SDRAM メモリコントローラと非同期 8-ビット 拡張EMIFも集積しています。
 その他のペリフェラルとしては、製品別に10/100イーサネット・メディア・アクセス・コントローラ(MAC)、UART(最大2つ)、I2C、SPI、GPIO、McASP、PWM(最大3つ)が提供されます。さらに『DM6433』と『DM6473』には32-bitPCI(33MHz)が組み込まれています。
 新製品4種はいずれも16 mm または23 mm 角のパッケージで供給され、それぞれピン互換性も確保しています。


■デジタル・ビデオ開発ツールも供給
 『DM643x』を用いた開発にあたっては、DaVinciソフトウェアと開発環境を最大限に活用できるため、開発者は最終製品の顧客独自のアプリケーション機能の開発に注力できます。開発者は特定のコーデックと画像解像度を制御するDaVinciアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を呼び出すだけで、ビデオ、画像、音声、オーディオ技術を実装できます。これにより、開発者はコーデック実装の煩雑さを意識することなく、APIコールのみで容易にマルチメディア機能を使用する事ができます。
 なお『DM643x』は『Code Composer Studio(TM) IDE』を始めとするTIの提供する開発環境や、『eXpressDSP(TM)』ソフトウェア、各種開発ツールといった従来型のDSPプログラミング方法を用いてもプログラミングが可能です。


■価格と供給について
 『DM643x』は現在サンプル出荷中で、2007年度第2四半期に量産出荷予定です。1万個受注時の参考単価は9.95ドルから22.95ドルです。コーデック・エンジン、eXpressDSP(TM) データ・ビジュアライゼーション・テクノロジー、『DM643x』向けデジタル・メディア・ソフトウェアを含むDaVinciテクノロジー搭載のデジタル・ビデオ開発ツールを2007年第2四半期より出荷開始する予定です。
 TIのDaVinciテクノロジー関連製品に関する詳細は、http://www.thedavincieffect.com(英文)より参照できます。


■本日より開催のET展で公開中
 新製品『DM643x』の評価モジュールによるデモを、本日より開催の「Embedded Technology 2006」(パシフィコ横浜)TIブースにて公開しております。TIブースではこの他にも、サードパーティ22社の協力により、幅広いDSPソリューションをご紹介しています。


※DaVinci、TMS320C64x+、eXpress DSP、Code Composer Studioはテキサス・インスツルメンツの商標登録です。すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。

注1:TIの現行のDSPデジタル・メディア・プロセッサ製品と比較した場合


■テキサス・インスツルメンツおよび日本テキサス・インスツルメンツについて

 テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称: TI)は、グローバルな半導体企業であり、デジタル家電、ワイヤレス市場などに向けたDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)とアナログICを中核とするトータル・ソリューションを提供しています。そのほか、E&PS(教育関連)事業を展開、世界25ヶ国以上に製造・販売拠点を持っています。

 日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は、テキサス・インスツルメンツの子会社で日本市場における大手の外資系半導体サプライヤです。資本金は362億5,000万円です。大分県日出、茨城県美浦に生産工場があり、茨城県つくばと神奈川県厚木にテクノロジー・センターがあります。

 TIに関する情報はインターネットでも発信しています。(http://www.tij.co.jp


■読者向けお問い合わせ先
 日本テキサス・インスツルメンツ株式会社
 プロダクト・インフォメーション・センター(PIC)
 FAX:(0120)81-0036 URL:http://www.tij.co.jp/pic/


以 上

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