NEC、NTTドコモのSuper3G対応携帯電話端末ベンダーに選定
NTTドコモのSuper3G対応携帯電話端末ベンダーに選定
日本電気株式会社(以下NEC)はこのたび、株式会社NTTドコモのSuper3Gの商用端末ベンダーに選定されました。NECは、
(1)2010年の商用化に向けて商用端末機を納入する提案
(2)Super3G商用端末を実現するための通信プラットフォームの技術開発
を2009年開発完了を目処に行う提案
の主に2つの提案を行い、株式会社NTTドコモより選定され具体的な開発業務
を推進することになったものです。
Super3Gは、W-CDMAの拡張技術HSDPA(注1)/HSUPA(注2)からさらに発展した標準規格です。データ通信速度は、下り100Mbps以上/上り50Mbps以上の高速通信を実現し、遅延の改善や周波数の利用効率向上などを目的としたシステムです。
現在、Super3Gは、W-CDMAの標準化団体3GPP(注3)にて、Long Term Evolution(以下LTE)(注4)と称して検討されております。2006年6月に開催された3GPPの会合にて、LTEの基本検討がほぼ終了したことから、NTTドコモはSuper3G実用化に向けた開発を開始し、本年7月より開発メーカの募集を行っておりました。
なお本開発においてNECは、幹事会社として、パナソニックモバイルコミュニケーションズ株式会社、富士通株式会社の2社と協力し、2009年の開発完了を目標にSuper3G対応の携帯電話端末を実現するための、通信プラットフォームの技術開発を推進していきます。
(注1) HSDPA:
High-Speed Downlink Packet Accessの略称です。これは、パケット通信の高速化への要求に対応するために3GPPでW-CDMAの発展型として標準化された下りの通信速度を飛躍的に向上させる技術です。方式上は、下り最大14Mbpsの高速通信が可能となります。
(注2)HSUPA:
High-Speed Uplink Packet Accessの略称です。これは、パケット通信の高速化への要求に対応するために3GPPでW-CDMAの発展型として標準化された上りの通信速度を飛躍的に向上させる技術です。方式上は、上り最大5.7Mbpsの高速通信が可能となります。
(注3)3GPP(3rd Generation Partnership Project):
IMT-2000 W-CDMAの詳細な仕様を作成するパートナーシッププロジェクト。各国地域の標準化組織が、3GPPで作成された仕様を各国・地域共通の標準規格とする。世界の主要な移動通信関係会社を含む多くの会社や団体が加盟。
(注4)Long Term Evolution (LTE):
Super3Gの3GPP規格名称。
以 上