大日本印刷とRSAセキュリティ、ワンタイムパスワード認証事業で業務提携
大日本印刷とRSAセキュリティ ワンタイムパスワード認証事業で業務提携
証用サーバーASPとトークンの販売・発送代行サービスを開始
大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)とRSAセキュリティ株式会社(本社:東京 社長:山野修 資本金:3億1,000万円)は、ワンタイムパスワード認証の普及促進を目的とした業務提携を行います。DNPはRSA SecurIDの日本国内における認証サーバーのASPサービスおよび専用の小型機器(トークン)の販売、トークンのデザインのカスタマイズおよび発送代行サービスを12月初旬より開始します。
【RSA SecurIDについて】
RSA SecurIDは、ネットワークサービスを利用する際に、トークンに表示されるワンタイムパスワードをユーザーIDや暗証番号とともに入力することにより、認証サーバーがその正当性を確認してログインを許可する仕組みです。RSA SecurIDのワンタイムパスワードは、60秒ごとに更新され、1 回のログインにのみ有効です。二要素認証※により本人認証のセキュリティを向上させる手法として、ネットバンキングやオンラインショッピングなどの分野で普及が見込まれており、すでに世界で累計2,400万個以上のトークンの出荷実績があります。
【提携の狙い】
DNPは、本年2月にICチップ内部でワンタイムパスワードを生成するICカードと、その認証システムを発表しました。今回の提携により、ICカードを使用しないワンタイムパスワード認証システムであるRSA SecurIDがサービスラインナップに加わり、ICカードタイプとトークンタイプの両方のニーズへ対応していくことが可能となります。
また、RSAセキュリティにとっては、DNPが認証サーバーのASPサービスを提供し、トークンの販売と発送代行を行うことにより、導入企業の負荷が軽減されますので、日本市場におけるRSA SecurIDのスムーズな普及が可能となります。
【運用サービスの内容】
1.認証サーバーのASPサービス
RSA SecurIDを導入する企業は認証サーバーを構築し運用する必要がありますが、この機能をDNPがASPサービスにて提供します。導入企業は、本サービスにより、初期投資を抑えながら短期間でワンタイムパスワード・システムを導入することができます。
2.トークンの販売、トークンのデザインのカスタマイズおよび
発送代行サービス
DNPは、RSA SecurIDトークンの販売に加え、トークンを封入物と合わせて梱包し、個々の利用者に対して発送する業務を代行します。導入企業にとっては、必要な個人情報を一括してDNPへ提供するだけで認証サーバー登録と発送業務
が完了しますので、複数の業者に委託する場合に比べ運用負荷が低減されます。また、要求に応じて、トークンの円形ラベル部分に導入企業のCIやサービスマークを入れるなどのカスタマイズにも対応します。
【売上げ目標と今後の展開】
DNPは、RSAセキュリティとの提携により、金融機関を中心にRSA SecurIDを販促し、2007年度から2009年度の3年間で30社、50億円の売上を見込んでいます。今後、トークンの新機種やサービスメニューの開発も共同で進めていく方針です。
以 上
※利用者だけが持っているもの(ワンタイムパスワード・トークンなど)と、利用者だけが知っていること(暗証番号など)のように2つの要素を併用する認証方式