松下電工、北海道の帯広松下電工で「技術棟」が竣工
帯広松下電工で「技術棟」が竣工
いよいよマザー工場化が本格スタートします。
松下電工株式会社では、帯広松下電工株式会社(北海道帯広市、社長:小野健治)にて2006年5月から建設を進めていました技術棟が、この度完成し、11月28日に竣工式を行います。これにより帯広松下電工では制御機器事業の国内第二のマザー工場としての展開を本格スタートさせると共に、ハイブリッド車をはじめとした電気自動車用リレーの生産拡充など伸びる分野の強化に拍車を掛けてまいります。そして帯広松下電工の売上規模を2010年には、2005年度実績の約1.7倍、約220億円/年を目指します。
既に帯広松下電工は、この技術棟新設に伴い、技術・技能系人材を中心に臨時採用による雇用を進めると共に、2007年度定期入社者として、約20名の採用を進めています。引き続き今後も製造会社として、生産技術や金型加工などの能力のアップに注力し、ものづくりによる成長の実現によって、地域での一層の雇用拡大、そして地域経済の振興、発展に貢献できる好循環が築けるように取り組んでまいります。
■ 帯広松下電工 技術棟の概要
名 称 帯広松下電工 技術棟 (仮称:第4期工場)
竣 工 2006年11月28日
工 費 約10億円
規 模 鉄骨造一部2階建 総床面積 約5,930m2
目 的 (1)金型開発・加工 (2)部品加工 (3)自動車用リレー等の組立て
主構成 *汎用機械加工室 *精密研削加工室 *精密放電加工室 *精密仕上げ室 *精密測定室 *金型設計室
*金属プレス生産ライン *車載リレー生産ライン *ストックヤード
人材雇用 機能拡充に伴い、毎年相応の採用を実施し、技術・技能の伝承・深耕を図る
帯広松下電工では、この技術棟に最新鋭設備を導入して設けた、4つの金型加工室と精密測定室により、金型制作能力が従来の2倍に高まります。
■ 帯広における技術棟新設の背景
携帯電話やデジタルカメラをはじめとしてエレクトロニクス製品の小型化・多機能化、また、車載(自動車用)機器の高信頼性化・軽量化ニーズの進展、また開発サイクルの短縮化に伴い、これらに大量に使われる部品にも微細化、高精度化がますます強く、よりスピーディに求められるようになっています。
そこで松下電工では、旺盛なエレクトロニクス製品へのグローバル需要の拡大に合わせ、国内外での生産能力の拡充に注力しているリレーやコネクタなどの制御機器事業の現況を踏まえ、開発・加工能力の拡充・強化と技術蓄積によるリスク分散を目的に、帯広松下電工に技術棟を新設して、最新鋭の装置・システムを導入し、精密金型加工を中心にしたものづくりの一貫生産体制を強化してまいります。
これらの技術・技能の強化には少なくとも5年単位の期間が必要で、中期的視点から継続的な人材確保と投入、育成訓練が不可欠です。帯広松下電工で積極的に人材の採用と育成を進め、一層の技術・技能の強化に取り組みます。
さらに当社独自のカプセル接点を用いたハイブリッド車用リレーなど車載デバイスの旺盛な需要に応えるため、帯広松下電工における開発から生産までの全ての機能を強化し、グローバル市場に向けての総合拠点として、存在感を高めてまいります。
< お問い合わせ先 >
技術相談フリーダイヤル:0120-101-550
※参考資料あり。