電源開発、タイに建設したヤラ・バイオマス発電所が運転を開始
タイ国ヤラ・バイオマス発電所の運転開始について
~Jパワーの海外IPPで2件目のバイオマス発電所~
11月28日、Jパワー(電源開発株式会社 社長:中垣 喜彦(なかがき よしひこ))が、タイ国に設けた事業会社ガルフ・ヤラ・グリーン社(Jパワーの出資比率48%)を通じて建設していたヤラ・バイオマス発電所が運転を始めました。
ヤラ・バイオマス発電所は、タイ国南部のヤラ県において平成15年8月から建設を進めていたもので、ゴム木の廃材を燃料とした出力2万kWの火力発電所です。ヤラ県およびその周辺では天然ゴム採取のゴム木プランテーションが広がっており、樹液採取の寿命を終えて伐採されるゴム木の製材工場が多数あり、製材過程で生じる廃材を発電所の燃料として利用します。
Jパワーが出資する海外IPPプロジェクトは、本件を含めて6カ国・地域で15件であり、このうちタイ国のプロジェクトが9件(うち建設中1件)です。本件はタイ国ロイエットもみ殻発電所に次いで2件目のバイオマス発電所となります。
<ヤラ・バイオマス発電所の概要>
地 点:タイ国ヤラ県ヤラ市(バンコクから南へ約1,000km)
発 電 方 式:ゴム木廃材燃焼火力
出 力:2万kW
燃 料:ゴム木廃材
ス キ ー ム:BOO方式(Build, Own and Operate方式)
事業会社名 :ガルフ・ヤラ・グリーン社(英文名:Gulf Yala Green Co., Ltd.)
*Jパワーの出資比率48%
販売先及び購入契約期間:販売先:タイ電力公社(EGAT)
電力購入契約期間:25年間
保 守 運 営:事業会社(ガルフ・ヤラ・グリーン社)が実施
総 事 業 費:約1800百万バーツ(約54億円)
工 程:平成15年 8月 着工
平成18年11月 運転開始