STマイクロ、I2Cバス制御インタフェース搭載の小型オーディオ・パワーアンプを発売
STマイクロエレクトロニクスは、携帯電話向けに
2入力3出力のスイッチ内蔵 I2Cバス制御
小型オーディオ・パワーアンプを発表
シングルチップ・オーディオ・システムが、I2Cインタフェースおよび
保護機能付きのスピーカ出力とハンズフリー出力を
ステレオ・ヘッドフォン・ドライバに追加
携帯電話オーディオ・ソリューションの世界的リーダーであるSTマイクロエレクトロニクス(NYSE: STM、以下ST)は、フレキシブルなI2Cバス制御インタフェースを搭載した、小型ステレオ・ヘッドフォン/スピーカ・ドライバ・チップを発売しました。このチップは、携帯電話、PDAおよびノートPC向けに設計されています。新しいTS4956は、鉛フリーの2.5×2.4mmフリップチップ・パッケージで提供され、3.3V電源での動作時に、16Ω負荷のヘッドフォンをチャネル当たり最大38mW、8Ω負荷のスピーカを最大450mWの連続出力で駆動できます。
携帯電話の設計者は、従来型のオーディオ・パワーアンプから、より複雑な統合オーディオ・ソリューションに移行していますが、TS4956は1つのチップでステレオ・ヘッドフォン・ドライブ、ステレオ・スピーカ出力、およびハンズフリー・セット用のモノ・ラインという3種類の専用出力を提供することができ、携帯電話の設計者のニーズを満たすシステムを実現します。
スペースが重視される用途向けに設計されたこの新しいデバイスは、8種類の異なる動作モードが選択できるI2Cにより、入出力のモード(ステレオ・スピーカ出力、ステレオ・ヘッドフォン出力、および入力の選択)や-34dBから+12dBにわたる32段階デジタル音量調節などが可能になり、余計な外付けコンポーネントは必要ありません。また、極めて低いスタンバイ電流(0.5μA)と、低シャットダウン電流(10nA)という特徴を持ち、2.7Vから5.5Vの電源で動作します。ポップ音およびクリック音のノイズ低減回路は、電源オンおよび電源オフ・ノイズを解消します。
ヘッドフォン出力はファントム・グラウンド構成になっており、出力電圧および出力電流を制御することでユーザーに対する保護を可能にします。さらに、150℃で動作する温度過昇シャットダウン・メカニズムでデバイス自体も保護されており、動作温度範囲は、-40~+85℃です。
TS4956は現在、18バンプのフリップチップ・パッケージで提供されており、価格は1,000個単位で1.10USドルです。
TS4956の詳細情報は、以下のアドレスからご覧いただけます。
http://www.st-japan.co.jp/data/press/p2091d.html
◆STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに半導体製品やソリューションを開発・提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、他社の追随を許さない高度なシリコン技術とシステムノウハウを擁しており、幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力との組合わせにより、SoC(システム-オン-チップ)技術に関し世界的リーダーとしての地位を確立しています。またSTの半導体製品は、市場における技術やシステムのコンバージェンス化を促進するために重要な役目を果たしています。STは、ニューヨーク証券取引所(NYSE:STM)、パリ証券取引所(Euronext Paris)とミラノ証券取引所に上場されています。
2005年の売上は88.8億ドルで、純利益は2億6600万ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人:http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語):http://www.st.com
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