リクルート、「働く女性の管理職志向と企業選びの視点調査」結果を発表
リクルート「働く女性の管理職志向と企業選びの視点調査」を実施
働く女性の50%は管理職志向をもっている。
株式会社リクルートではこのたび、働く女性の管理職志向および育成方法を明らかにするため、1都3県に住む20代から40代の現在就労している年収130万円以上の男女を対象に、就労意欲、仕事経験、企業選択基準などについての調査を実施いたしました。このたび調査結果がまとまりましたので、一部を抜粋してご報告申し上げます。
■働く女性の管理職志向
働く女性の50%は管理職志向がある。管理職の魅力を女性は「自己の成長」ととらえ、男性は「報酬」ととらえる。
・ 働く女性のうち、「現在管理職についている」人、あるいは「機会があればぜひつきたい」人(以下、管理職積極派)は合わせて22%。「機会があれば検討したい」人(以下、管理職受容派)を含めると、50%が管理職志向をもっている。総合職女性の管理職志向は71%で男性と遜色なく、一般職女性も46%となっている。
・ 管理職積極派の女性が管理職を希望する理由のトップは「自分が成長できる」で73%、次いで「大きな仕事にチャレンジすることができる」で65%。男性の動機(「多くの報酬がもらえる」64%)とは差が見られる。
■ライフイベントに対する考え方
管理職積極派の女性の64%は、結婚・出産にかかわらず仕事を継続するのがよいと考えている。
・ 管理職積極派の女性の64%は、ライフイベントにかかわらず、仕事を継続したほうがよい(以下、仕事継続派)と考えている。
・ 仕事継続派の女性の81%は、出産した場合、産休・育児休暇を取得し、同じ会社で働くのがよいと考えている。
■仕事経験とロールモデル・メンターの有無
管理職積極派の女性は、難易度の高い仕事を完遂した経験が豊富。ロールモデルやメンターの存在比率も高い。
・ 管理職積極派の女性の中で、「やったことのない仕事を通して新しい自分を発見した経験」「自分の通常の仕事内容より難しい仕事を任された経験」をもつ人は約60%で、女性全体より10ポイント高い。
・ 管理職積極派の女性で、目標となるロールモデルをもっているのは37%、相談相手となるメンターをもっているのは56%で、いずれも男性全体に比べて多い。
■仕事でやりがいを感じるとき・失うとき
管理職積極派の女性は、責任ある仕事を任されたときにやりがいを感じる。
・ 管理職積極派の女性が最も仕事でやりがいを感じるのは、「責任ある仕事を任されたとき」(67%)。逆にやりがいを失うのは「評価に差別を感じたとき」や「自分の仕事の成果を認めてもらえないとき」(ともに47%)。
■企業選びの視点
管理職積極派の女性の企業選びのポイントは、「フェア」。
・ 管理職積極派の女性は、企業選びの際、男女の区別なく処遇・機会が与えられている「フェア」な会社であることを最も重視している。
・ 女性全体と男性全体でポイントの差が最も大きい分野は、育児・出産に関する支援が充実している「ケア」で、平均9ポイントの差がみられた。特に、管理職積極派の女性と男性全体では、平均12ポイントの差がみられ、管理職積極派の女性は、ケアについての意識も高いことがうかがえる。
■身につけている能力
現在管理職として活躍している女性は、「愛嬌力」、「協働力」、「統率力」に自信をもっている。
・ 現在管理職の女性のうち、約8割は自己に対して「状況の変化に柔軟に対応する力」「情報を収集する力」を身につけていると評価している。
・ 現在管理職の女性が身につけていると感じている力で現在管理職の男性より高いものは、「愛嬌力」(22ポイント差)、「協働力」(17ポイント差)、「統率力」(14ポイント差)など。
■仕事の色
現在管理職の女性にとって、仕事の色は「赤」や「オレンジ」。
・ 働く女性が仕事からイメージする色で最も多いのは「青」。
・ 現在管理職の女性では「青」と並び「赤」の想起率も高く、ともに約2割にのぼる。「オレンジ」などの暖色も女性全体に比べると高い傾向がみられる。
(※ 詳細は添付資料「オリジナルリリース」を参照してください。)